うちの3歳息子、保育園で仲良しの女の子がいる。名前を仮に「はるちゃん」とする。
「はるちゃんはねー、やわらかくてあったかいんだよ！」
と言っていた。
ということは、ぎゅーしたことがあるのか。聞いてみると、日常的にぎゅーしてるようだ。チューまではしてないらしい。
「やわらかくてあったかい」なんていう語彙がどこから出てきたかといえば、無論、私だ。3歳児が自らそんなこと言うわけない。
私が息子をぎゅーしながら「やわらかい！あったかい！」「やわらかくてあったかくてうるさい！」とか言ってるせいなのだ。
相手の親御さんにはちょっと申し訳ない。しかし幸いにして、私と相手の親御さんとは上の子どうしも同級生で面識があり、たまに顔を合わせるとお話するくらいの間柄なので、罪の意識はいくぶん軽い。
これが全く知らない女の子だったら、相手の親御さんに誠に申し訳ないと思う。
うちは上の子が女の子なので、女の子の親の気持ちもわかるのだ。我が娘が保育園でどこの馬の骨とも知らない男の子にぎゅーされてるなんて知ったとしたら、気が気じゃない。
相手は誰なんだ！いい子なのか、意地悪や乱暴をする悪い子じゃないのか！（これについては我ながら下衆根性だなーと思うんですが、どうせなら性根の優しい子の方が安心するのは親心だと思いませんか？）
○○くんっていうんだな、苗字は何ていうんだ、よしあいつだな、覚えたぞ。あいつの親はどんな人だ、今度の保護者懇談会でチェックしてやる。
ってなる。
3歳児のすることなんだからこんなに深刻に考えなくてもいいと思うんだけど、親としてはもう色んなことが心配だから。
相手の親がめんどくさい人だったら大変だからという理由が一番。息子とはるちゃん（仮）のケースは、親どうし知り合いだからこの心配をひとつクリアしている。おそらくの希望的観測だけど、はるちゃんが「ぎゅーされたー」ってお母さんに言ったとしても、相手がうちの子なら、知り合いだから、「まーー困ったねー」ぐらいで済むんじゃないかと思ってます。……そう思いたい。
実は内心ハラワタ煮えくり返ってたりしてね。知り合いだからこそ「あんなブサイク男児にぎゅーされてるだとーー！あの母親もデブのくせに無愛想でスカしてて気に入らねえんだよ！なんなんだアイツ！最近ますます太ってるし！ああもう許せねえ！」ぐらい思ってたりしてね。優しい人だから思ってないよね……？そんな人じゃないよね……？（涙）
今度会ったら軽く探り入れとこう。
さて、我が息子、女の子や女の人、アニメ等の女の子キャラが好きです。今のところストレートです。
はるちゃんにぎゅーして「やわらかくてあったかい」という感想でしたが、一番仲のいい男友達「ゆうくん（仮）」にぎゅーした感想は「ゆうくんはかたい！」でした。少し前までは別の女の子と仲良しだったんですが、その子もかたいらしいです。確かにその子よりはるちゃんの方がぷくぷくしてるかな。
もしや……もしやデブの母親にぎゅーされてばかりいるから、やわらかくないと満足できない体になってしまったのでは……？
親の責任は重大です。
