息子が通っている空手道場には、きょうだいで通っている子どもたちが結構いる。男の子ばかり三兄弟っていう子もいる。
仮にその子たちの名前を「岩崎三兄弟」とする。彼らはみんなそれぞれ強い。そしてみんなややイケメソ。
息子が通っている空手道場では、みんなが二列になって向かい合って組手をやり、一定時間毎にローテーションする、という練習をする。
道場にはいろんな年齢・いろんなレベルの子どもたちがいる。大きい子やレベルの高い子は、小さい子や弱い子とは本気でやってくれない。当たり前だ。中学三年生のゴリラみたいな子が小学二年生のうちの息子に本気出したら、息子死んじゃうよ。
※この「ゴリラ」というのは、でっかくてがっちりしてて強いという意味の褒め言葉です。純粋な褒め言葉です。悪口ではありません。
これを踏まえて。
息子の空手に熱心でいつも練習を見学しに行ってる夫が、「最近、岩崎(中)が息子と割と本気でやってくれるようになってるんだよ」と言った。
「岩崎(中)」というのは、夫が発音した言葉を私が脳内で文字に変換したものだ。
実際には「いわさきちゅう」って発音してた。
私には夫の言わんとしてることがしっかり伝わった。岩崎三兄弟の真ん中の子のことだと、すぐにわかった。「戸愚呂弟(とぐろおとうと)」みたいなものだと思ってほしい。
お兄ちゃんは岩崎(大)、弟は岩崎(小)ってことだ。夫に確認した。
岩崎(中)は息子より1つ年上だ。そんな子が割と本気でやってくれてるのは、息子の実力が上がってきた証拠である。
……ということを言いたいのはよくわかったんだけど、岩崎(中)って。(中)って。
(中)に邪魔されて真剣に聞けなかったよ。
(中)?(中)って言った?って、ずっと反復してた。
ビールジョッキとか温泉旅館の浴衣じゃないんだからさ。(中)って。
名前で呼んでやってよ。いや、多分名前をちゃんと知らないんだな。
今度から私が岩崎三兄弟を見かける度に(大)(中)(小)って思っちゃうじゃん。どうしてくれるんだ。
この岩崎三兄弟以外にも、三兄弟で空手やってる兄弟をもう1組知ってる。
X(旧Twitter)で見たけど、1人目が男の子だった場合、2人目も3人目も男の子になる確率が高いという学術論文が出ているのだそうだ。女の子の場合も同様だそうだ。
三兄弟とか三姉妹とか、わりとよく見かけるなーと思ってたんですよ。
ちなみに私も三姉妹です。
岩崎じゃない方の三兄弟には、更に、空手を始めていない幼児の弟がいるんです。
四兄弟だよ。すげえ。この少子化の世の中における、国の宝だよ!
彼らが強くなって夫に認識されたら、「ラオウ」「トキ」「ジャギ」「ケンシロウ」とか呼ばれないだろうか。
いや、(大)(中)(小)(極小)かも。
微妙に前回のとリンクしてしまった。