王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

下に転調する曲~TM NETWORK「Beyond the Time」

私は昔、TM NETWORKのファンですた。←シンプルにタイプミスをしたら古のネット用語みたいになったので敢えてそのままにしておく試み。

小室哲哉の楽曲を悪く言う人も多くいますが、あんだけキャッチーなメロディを大量生産できる人はそうそういないよ。
全盛期のAKBとかの楽曲と一緒で、ファストフードやカップラーメン的な美味しさなんですよ。「だいたいの人に対して美味しく作ってある」。みんな好きだろ?マックやカップヌードル
「ああいうものが好きな奴らは貧乏舌」と言われるのも折り込み済み。
音楽は嗜好品なんだから、自分が好きなものを聴いて楽しんでいればよろし。
人生は短いのだから、好きでもない音楽など聴いている暇はない。

 

さて。小室哲哉の楽曲といえば、たいがいAメロ→Bメロ→サビで構成されていて、サビを繰り返すときに半音上に転調する曲が多いです。
決まって上に転調します。高い声は波長が短く波数が多いためエネルギーが高いように感じられる仕組みです。小室先生、高音お好きですからね。

ワンパターン?
言いたい奴には言わせとけ。そのワンパターンで長年売れ続けるってことは、それはもう横綱相撲なんよ。(※1)

そんな小室楽曲の中で、ひとつ異彩を放つ曲があります。(※2)

Beyond the Timeメビウスの宇宙を越えて)

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ガンダム映画「逆襲のシャア」のEDでもあります。
TM NETWORK現役時代はアルバム未収録曲でした。つまりシングルを買うか借りるかしないと聴けない曲なので、少々レアでした。当時はサブスクも配信もなかった時代だから、音源を手に入れるためには、CDを買うか持ってる人に借りるかレンタルビデオ店で借りるかしかなかったのです。

で、この曲の何が異質かというと、珍しく下方向に転調するんです。

1:12あたりの「あー」から。
B♭マイナーからF#マイナーに、ダイナミックなわりに自然にいってる。かっこいい。

そして最後の4:05あたりの「あー」で、F#マイナーだった主題が、最初のB♭マイナーに転調して繰り返されて終わる。ドラマティックな曲展開。
曲のサブタイトルでもあり歌詞にもあるメビウスの輪のように、一旦ねじれてから最初の位置に戻ってくるんです。熱い展開。
これを計算ずくでやってたんだとしたら、これは凄い曲ですよ。

当時の日本のメジャー系の楽曲にしては珍しいパターンの曲展開です。
小室哲哉、たまにこういうことするから侮れないんですよ。

改めて「Beyond the Time」を今聴いてみたら、TMのVo.の宇都宮さんは歌ぜんぜんうまくないですね。
私は中学生だった当時から知ってました。宇都宮さんは歌うまくないです。そこを納得した上で、私はTMのファンでした。
宇都宮さんは歌うまくないですが、セクスィーな声質が全てをどうでもよくしてくれていました。
声質は才能です。こればっかりはまさに天から与えられた才能。努力には限度がある。
いい声は七難隠す。隠しきれなかったとしてもかなりのバフがかかります。間違いないね。

 

はい※のコーナー(完全におまけ)。

 

※1 横綱相撲について

yamakinkin.hatenablog.com

かっこいいぜ、横綱相撲。

 

※2 小室楽曲で異彩を放ってるやつ

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「Beyond the Time」以上に異彩を放ってるやつです。8分40秒ありますが、興味あればどうぞ。私にとって、TM NETWORKの楽曲の中で異彩No.1はこれです。
最初の1音から不協和音です。不安を煽るには十分です。
私は中学生のときこれを聴いて、「なにこれ……」って思いました。歌詞も曲も変だし、やたら長いし。
今でも「なにこれ……」って思います。

90年代~00年代の商業主義に走った小室楽曲に慣れ親しんだ人には新鮮かもしれませんが、小室哲哉だって、初期にはこういう実験的な楽曲を出してたんですよ。
そんな意味での記念碑的楽曲。

 

※真のおまけ

TM NETWORKが小室・木根・宇都宮の3人でデビューする前は、彼らは「SPEED WAY」というバンドに所属してたんですよ。
私は半端ヲタク体質なので、当時普通にCD屋さんで売ってたリマスターCD音源を入手したもんですよ。
「SPEED WAY」の代表曲はこちら。めちゃくちゃ時代を感じる。

www.youtube.com

このバンドから独立した3人がTM NETWORKとなり、当時先進的だったデジタルサウンドに傾倒していった小室の牽引で、一時代を築いていくんですね。

 

何でもパンに練り込むぜ

皆さん、ヨーグルトレーズンってご存知ですか。レーズンにヨーグルトチョコがコーティングしてあるお菓子です。
いろんなメーカーから売り出されていますが、私が初めて食べたのは無印のやつだったので、無印のを紹介します。

www.muji.com

 

皆さん、ホームベーカリーってご存知ですか。おうちでパンを作る機械です。お釜に材料を全部ブチ込んでスイッチポンするだけで、香り高い焼き立てパンが食べられます。
買ったはいいけど何回か使ってやめちゃったという方も多い中、私はホームベーカリーを週1回以上の頻度でブン回しています。パンが大好きだからです。

 

皆さん、くるみってご存知ですか。木の実です。アホみたいに硬い殻に覆われた、油脂分豊富でほろ苦い木の実です。脳味噌みたいにも見えます。よくリスが食べているイメージがあります。ナッツとしてそのまま食べる他、すり潰して麺のつけ汁に使用されたり、餅にまぶされたりもします。

 

全部合わせたらこう

ヨーグルトレーズンくるみパン~~~♪


くるみパンを焼こうと思ったら、くるみが足りなくてさ。いつもならチーズを加えるところだけど、その日はベビーチーズをカットするのが面倒だった。
何かないかな~と思ったとき、買ってあったヨーグルトレーズンが目に入って、「これだ」と思った。

くるみパン……存在する
レーズンパン……存在する
レーズンくるみパン……存在する
ホワイトチョコパン……存在する
ヨーグルトパン……存在するかどうかわからないけど、ヨーグルトとパンは絶対に合う

という思考の末、ヨーグルトレーズンくるみパンが爆誕しました。爆誕させました。


結果:おいしかった。
くるみの歯ごたえとレーズンの甘味に、ホワイトチョコのしっとり感とヨーグルトのさっぱり感が隠し味的に加わった、おいしいパンになりました。

 

ところで、「爆誕」っていう言葉、なんだかノリが良いけれど、初出はポケモンの「ルギア爆誕」なんでしょうかね。おしえて有識者

どん兵衛の話 2つ

その1

今(2024年3月)、日清食品から「どん兵衛」きつねうどんの「東西南北だし比べ」というキャンペーン商品が発売されています。

www.nissin.com

公式によると、普段売っている東日本向けの「東」、西日本向けの「西」、北海道で売っている「北」に、九州のうどんだしをイメージした「南」を加えた4種類を販売しているそうです。

私、全部食べました。

正確に言うと、「東」はいつも食べてるやつで、「西」「北」は以前食べたことがあるので、今回「南」を食べてコンプリートです。

結論:みんな違ってみんないいけど私は「西」と「北」が好き。

昆布だしが好きなんだよ。私は。


各味の説明は上記の公式サイトに書いてるんですが、これだけでは説明が不十分なように感じます。
だしは確かに「東」は鰹中心、「西」「北」は昆布中心の味で、「南」は焼あごとサバ節でした。正しいです。実際食べてみて、確かにそれが感じられました。

ですが、公式の説明だけだと、「西」と「北」の違いが、昆布が利尻昆布かどうかの違いだけみたいじゃないですか。

だしの説明だけでは不十分です。醤油も重要な違いです(断言)。

私が食べてみた限り、

「東」……鰹で口醤油

「西」……昆布+鰹で口醤油

「北」……昆布+鰹で口醤油

「南」……焼あごとサバ節で口醤油?

だと思ったんよ。

んで、私が気に入ったのが「西」と「北」です。どちらか選べって言われたら……「西」かなー。
いや「北」も美味いんよ。私は北日本口醤油文化圏生まれだから。慣れ親しんだ味がする。
でも、私は口醤油の関西風だしが後天的に大好きになったんです。ヒガシマルうどんスープLOVE。

こんだけ解説しといて、公式に「ぜんぜん違うよ」って言われたらどうしよう。でもスープの色が明らかに違うんだよ。「西」と「南」は明らかに色が薄いよ。


尚、ひとりでどん兵衛を作って食べられるようになった小2息子も、「南」を食べたあと「西」を食べて、「西」をいたく気に入ったようでした。「西うめえ!」「南もおいしかったけど西うめえ!」って言ってました。

お前にもわかったのか。「西」の美味しさが。

 

 

その2

小2息子がどうしてどん兵衛をひとりで作れるようになったか、どうしてどん兵衛を気に入っているのか。
それは、前回参加した空手の合宿のおかげです。

同じ部屋になった上級生の男の子が、おやつを忘れてきたんだそうです。その子におやつを分けてあげたら、お礼に、売店の自販機で売ってたどん兵衛きつねうどんをおごってくれたんだそうです。
いい奴だな。

そこで作って食べたどん兵衛が、とても美味しかったのだそうです。

それまでも息子にどん兵衛を食べさせたことはあったと思うけど、これは、思い出補正で更に美味しくなったやつだろうな。


その話を聞いて以来、息子にどん兵衛をおごってくれた男の子を見かけるたび、私が彼のことを心の中でこっそり「どん兵衛」って呼んでることは内緒。
いい奴なんだって。息子もそう言ってた。

 

息子が通っている空手道場には、きょうだいで通っている子どもたちが結構いる。男の子ばかり三兄弟っていう子もいる。
仮にその子たちの名前を「岩崎三兄弟」とする。彼らはみんなそれぞれ強い。そしてみんなややイケメソ。


息子が通っている空手道場では、みんなが二列になって向かい合って組手をやり、一定時間毎にローテーションする、という練習をする。
道場にはいろんな年齢・いろんなレベルの子どもたちがいる。大きい子やレベルの高い子は、小さい子や弱い子とは本気でやってくれない。当たり前だ。中学三年生のゴリラみたいな子が小学二年生のうちの息子に本気出したら、息子死んじゃうよ。
※この「ゴリラ」というのは、でっかくてがっちりしてて強いという意味の褒め言葉です。純粋な褒め言葉です。悪口ではありません。


これを踏まえて。

息子の空手に熱心でいつも練習を見学しに行ってる夫が、「最近、岩崎(中)が息子と割と本気でやってくれるようになってるんだよ」と言った。

「岩崎(中)」というのは、夫が発音した言葉を私が脳内で文字に変換したものだ。

実際には「いわさきちゅう」って発音してた。

私には夫の言わんとしてることがしっかり伝わった。岩崎三兄弟の真ん中の子のことだと、すぐにわかった。「戸愚呂弟(とぐろおとうと)」みたいなものだと思ってほしい。

お兄ちゃんは岩崎(大)、弟は岩崎(小)ってことだ。夫に確認した。

岩崎(中)は息子より1つ年上だ。そんな子が割と本気でやってくれてるのは、息子の実力が上がってきた証拠である。


……ということを言いたいのはよくわかったんだけど、岩崎(中)って。(中)って。
(中)に邪魔されて真剣に聞けなかったよ。
(中)?(中)って言った?って、ずっと反復してた。

ビールジョッキとか温泉旅館の浴衣じゃないんだからさ。(中)って。
名前で呼んでやってよ。いや、多分名前をちゃんと知らないんだな。

今度から私が岩崎三兄弟を見かける度に(大)(中)(小)って思っちゃうじゃん。どうしてくれるんだ。

 

この岩崎三兄弟以外にも、三兄弟で空手やってる兄弟をもう1組知ってる。
X(旧Twitter)で見たけど、1人目が男の子だった場合、2人目も3人目も男の子になる確率が高いという学術論文が出ているのだそうだ。女の子の場合も同様だそうだ。
三兄弟とか三姉妹とか、わりとよく見かけるなーと思ってたんですよ。
ちなみに私も三姉妹です。

岩崎じゃない方の三兄弟には、更に、空手を始めていない幼児の弟がいるんです。
四兄弟だよ。すげえ。この少子化の世の中における、国の宝だよ!
彼らが強くなって夫に認識されたら、「ラオウ」「トキ」「ジャギ」「ケンシロウ」とか呼ばれないだろうか。

いや、(大)(中)(小)(極小)かも。


微妙に前回のとリンクしてしまった。

yamakinkin.hatenablog.com

 

納豆。

福島市の納豆消費量は長年にわたり全国一だったようだが、なんか知らんけど今年は9位に転落したらしい。ほーん。

そんなの関係なく我が家は全員納豆好きなので、納豆は常にストックしてあります。

ご飯にかけるなら極小粒が合うけど、酒のつまみとか、おやつ代わりにそのまま食べるなら、粒が大きい方が食べ応えがあって美味しいのよね。

 

というわけで、安いときを狙って色々買い揃えてたら、我が家の冷蔵庫、今こうなってます。

大粒>中粒>小粒>極小粒。

わざとじゃないんです。
極小粒はイオンで売ってる一番安いやつで、小粒は別のスーパーで売ってる一番安いやつ。これが我が家のレギュラー。
おつまみ・おやつ用途で安売りの中粒を買った直後、生協で注文してた大粒が届きました。
その結果がこれなんです。

こうなったら、ひきわり納豆も欲しいな。

あと、茨城の道の駅で昔見つけた超大粒納豆も入れたい。
あれは凄かった。節分で撒く炒り大豆以上の大きさだったよ。今でも売ってるのかな。

 

納豆だらけの冷蔵庫ですが、納豆はどうせすぐ無くなります。みんなで食べるから。

 

 

余談!

昔、超大粒納豆を買った茨城の道の駅は、あの「洋風大便器」があったところだったように記憶しております。

yamakinkin.hatenablog.com

「あの」って言われても何なんだよって思うかもしれないけど、私にとっては「あの」なんだよ。

 

私のラーメンジャーニー

(1)塩ラーメンの話

私、ラーメンって「塩」が基本で、そこから「醤油」や「味噌」に派生したものだと思ってたんです。

どうやら「醤油」が基本らしいってことは、小学生時代に何かの読み物で知りました。「昔ながらの中華そば」は、醤油味なのだと書いてありました。
そしてどうやら、塩ラーメンってそんなにメジャーじゃないらしいんです。

知らなかったー by当時の私。

だって、実家でいつも食べてたラーメンは、いつも決まって塩ラーメンだったから。
地元が塩ラーメンの盛んな地域だったことに加え、母の好みが圧倒的に塩だったせいかもしれません。
母が(市販のガラベースを使用して)手作りしたスープのラーメンは決まって塩味だったし、休みの日のお昼とかに食べるインスタント袋麺は、決まってマルちゃん塩ラーメンでした。
これ。

www.maruchan.co.jp

サッポロ一番ではないんだわ。マルちゃんの塩ラーメン。心なしかスープが若干緑がかってる。
これに、母が用意した具材;塩コショーで焼いた豚肉、半分に切った茹で卵、ナルト、茹でたほうれん草、茹でた白菜、メンマ、麩、ネギを乗っけて、添付のすりごまをかけて食べるの。もはや五目ラーメンを超えた八宝ラーメン。

私にとっての袋麺の記憶がこれなもんだから、袋のインスタントラーメンと「手抜き」という概念とがどうしても結びつきません。むしろ手間かかるだろ、と思ってました。
そのへんの詳しい話はこちら。

yamakinkin.hatenablog.com

インスタントラーメンでも手抜きをしない、それがうちのカーチャンだ!

まあ昔の専業主婦で夫両親と同居のカーチャンと、現代のワーママで核家族の私とでは、立場が真逆ぐらい違うので、どっちが偉いとか手抜きの是非がどうとかいう話ではないです。
各家庭、みんなそれぞれ事情が違うんだから、比較なんかできないはずだ。

とりあえず、私のラーメン原体験が塩だから塩が基本なんだと思い込んでいたことがおわかりいただけたでしょうか。


(2)醤油ラーメンの話

初めて「醤油ラーメンが美味しい」と思ったのは、小3くらいのときでした。出かけた先のどこか適当なフードコートみたいなところで食べた、適当な醤油ラーメンでした。
これが私の、自発的に大人用のメニューを頼んでちゃんと「美味しい」と感じて完食した、初めての記憶なのです。
うち、滅多に外食しない家だったんですよ。というよりむしろ、家族で外出すること自体が珍しかった。
滅多になかった外食で、滅多に食べない醤油ラーメンをオーダーして、多分その醤油ラーメンは業務用のスープを使った無難なやつだったと思うんだけど、それを「美味しい」と思った。

醤油ラーメンに対するポジティブな記憶の第一歩としてチョロすぎです。が、これがきっかけで、私の中に醤油ラーメンという新たな選択肢が生まれました。

更にそこから数年後、別のお出かけ先で適当に入った食堂で、真っ黒いくせに醤油の味も出汁の味も全くしない、ただしょっぱいだけの、「不味い醤油ラーメン」の実績解除もしました。醤油ラーメンのハズレを体験したのです。これを超える不味いラーメンは、あれから40年くらい経った今でも、未だ食べたことがありません。

プラスであれマイナスであれ、初体験の記憶は、いつまでも新鮮なのです。

 

(3)その他のラーメンの話

味噌ラーメン……どこで食べてもあんまりハズレを引かないので好きっす。
タンメン……好きっす。
担々麺……好きっす。
麻婆ラーメン……好きっす。
酸辣湯麵……酸っぱいから苦手っす。
鶏白湯ラーメン……大好きっす。
魚介系……シンプルに苦手っす。
豚骨ラーメン……マジで今の今まで忘れてたっす。私は北国出身なので、私の辞書にしばらく豚骨の文字はなかったっす。でも食べてみたらすごく美味しかったっす。スープの味自体は大好きっすけど、私のレギュラーにはなれないっす。北国出身なので太麺や黄色いちぢれ麺が好きなせいっす。細麺は物足りないんっす。食った気しないっす。たまに食べる分には本当に大好きっす。

あと、天下一品が大好きなんですが、このへんに無いので、ずっとフラストレーションを抱えていました。それを通り越した今では、もう天一のこと、忘れかけてます。
私が独裁者になったら、家の向かいに天一を作ります。あとびっくりドンキーも。


(4)今の好みの話

圧倒的に鶏出汁。鶏出汁の醬油か塩。スープをすすった瞬間にふんわりと鶏が香って幸せになるやつ。小細工など要らん。
こってり系も好きだけど、近年あっさり系に回帰した。但し魚介系はノーサンキューだ←これは単なる好みの話。

人間、若い頃ってカップヌードルのカレーとかシーフードが好きだけど、一周回るとノーマル(醤油味の赤いやつ)に回帰するって言うじゃん。
私もついにその領域まで来たんですよ。やっと大人の仲間入りだね。赤いやつ、美味しいよね。

 

前々回、ラーメンの話してたら、もっとラーメンのことを語りたくなったんです。
yamakinkin.hatenablog.com

有名店を食べ歩いたりまだ見ぬお店を発掘したりするレベルではないけれど、日常生活の一部として、普通にラーメン好きですからね。

ほんとラーメンってやつは日本人の国民食ですわよね。

流行り物の話→私の好きな音楽の話に移行

※今回はいつにも増してとりとめのない展開で進みます。

 

私は逆張り野郎だ。

流行り物からは少し距離を取りながら傍観し、「へぇ~良さそうじゃん」と思ったら少し手を出してみる。

しかし、昔からこうではなかった。私だって小学生の頃は純真な子どもで、チェッカーズやら80's女性アイドルやら光GENJIやらにうつつを抜かしていたものだ。

光GENJIとは、ローラースケートをはいて踊り回るのが特徴の、ジャニーズのアイドルである。爆発的に流行し、社会現象にもなった。
ついでにローラースケートも流行った。みんなでローラースケート買って家の前とかで滑って遊んでた。
※以上、若い人向け解説。後半は田舎民にしか同意を得られない解説。

今みたいに情報源が多様ではなく、娯楽といえばテレビか雑誌ぐらいしかなかったあの当時、同年代のほぼ全ての女子が光GENJIにうつつを抜かしていたと言っても過言ではない。友達と、メンバーの誰が好きだとかいう話をしたり、雑誌の切り抜きを集めたり、切り抜きを透明な下敷き(クリアファイルの硬いやつ)に挟んで学校に持って行ったりしていたものだ。友達のお姉ちゃんがアルバムCDを買ったと聞いて、カセットテープにダビングしてもらったこともある。
公式グッズを持ってる子はいなかった。ド田舎在住のため、入手の手段が無かったからだ。
私が誰のファンだったかは、何となく恥ずかしいから教えない。HNが「山本」金魚だからといって山本淳一くんのファンだったとは限らない。もしそうだったとしてもHNは全く無関係である。

以上、「推し」って言葉は当時まだ無かったので敢えて「ファン」って言ったし、昔の言葉をそのまま使ったりしてみた。

 

光GENJIが実際にブイブイ言わせてたのって、3rdシングル「パラダイス銀河」の頃までではなかっただろうか。
その後は急に失速したような。
私の周りが飽きっぽい人間ばかりだったせいだろうか?
聞いた話によると、北海道民ってめちゃくちゃ飽きっぽいらしい。そのせいか?

そのせいか何なのか、私はまだまだ光GENJIに飽きてなかったのに、あれだけ盛り上がっていた友達がみんな急速に引いていったので、私は「えー」って思った。なんか私だけバカみたいじゃんと思った。
で、私も冷めた。流行りに浮かされていただけで、実は光GENJIのことをそんなに好きではなかったのだと気づいた。

光GENJIだけでなく、流行ったものは必ず廃れる。
ミスター・ビーンとかも、めちゃくちゃ面白かったのに、あっという間に忘れられた。好きだったのに。
タピオカだってマリトッツォだってそうだ。今はなんとなくまたチュロスが流行っているが、どうせみんなすぐ飽きるんだろう。何だってそうだ。いつだってそうだ。

せっかく好きだったのに、みんな、すぐ飽きやがる。
そして、まだハマってる人のことを、「まだそんなものにハマってんの~?今は〇〇だよ~www」とか言って嘲笑しやがる。

ただ好きだというだけなのに、それだけで嘲笑されるなら……こんなに苦しいのなら悲しいのなら……流行りなど追わぬ!


というわけで私は、中学生ぐらいの頃から、流行り物にはすぐに飛びつかなくなったのさ。
バカにされることが嫌だったのさ。
それ以来、普遍的なものを求めるようになったのさ。

 

でもねえ。流行るものはそれなりの魅力があるから流行るのであって、それを好きであること、好きであり続けることは、尊いことであるよ。素直に流行り物にハマれる人は羨ましい。

私が全然世間的に流行ってないヘヴィメタル系を好きなのは、そういう背景のせいかもしれない。長年聴き続けていられる。
もちろん、好きだから聴いてるっていうのは大前提ですよ。

メタルの中でも色々な流行り廃りがある。ずーっと変わらないわけがない。
更に、メタルの中にも細分化されたジャンルがある。何でも好きっていう人はおそらく少数派で、各個人、それぞれ好きなメタル内ジャンルがある。

30年以上聴いてきて色々経由した今の私の好みは、
「ゴシック/デス/ブラック/シンフォニック/プログレッシブ/インダストリアルのうち2つ以上の要素が入ったやつ」
です。
ヴァイオリンとか民族楽器とか、変則的な楽器が入ってるやつも好きです。あんまりストレートにメタルメタルしてるやつは好きじゃないです。

例えばこれ、宜しければ最初の方だけでもどうぞ。

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間違いなくプログレッシブで、シンフォニックみもある。
現代のメタルは、従来のジャンル一本で勝負してるバンドって滅多になくて、たいがい何らかの複合要素でできています。
Ne Obliviscarisさんレベルまで来ると、「エクストリームメタル」なんていうワケのわからないジャンルにくくられています。

普通声とデスのツインヴォーカルで、普通声の人がヴァイオリンもやってて、ドラムはツーバスで、全パートちゃんと上手い。
動と静、緩と急、清と濁など、相反する要素がこれでもかと入った欲張り全部入りセットみたいなのに、総合的にすっきり高品質。
惜しむらくは、バンド名がかっこつけすぎてて読みづらいこと。「ネ・オブリヴィスカリス」。ラテン語で「忘れるなかれ」という意味らしいっす。
スカしてらー。

今一番好きなバンドかも知れないっす。長らく一番が存在しない群雄割拠状態だった私のチャートの、トップに近い場所にいます。

 

やっぱメタル専用ブログ、やりたいな。
時間が足りなさすぎるよー。