会社で作業するとき古新聞を下に敷くことがありまして、作業しながらそれを読むことがあります。
先日の古新聞は昨年12月頃のやつだった。「もうレシピ本はいらない」という本の紹介記事があった。
著者は若い頃ブイブイ言わせてた女性（たぶん）で、「食の断捨離」のことを言っていた。家庭料理はワンパターンで良いのではないかと提言してらっしゃった。
なんでも、著者は若い頃、たぶんバブル時代、いろいろ食べ歩きしたり美味しいものを求めてレシピ開発したり色々やってたそうだ。もちろん食だけじゃなくて衣とか住にもこだわっていたらしい。しかし、このような消費生活が永続するわけないと思ったらしい。
そこにきて2011年の東日本大震災があり、それをきっかけとして色々省いてみたらそれがご本人の生活にマッチしたらしい。色んな家電を捨てたらしい。テレビもエアコンもないし、服は手洗いしてるらしい。何日かに一度玄米を炊いておひつで保存し、シンプルな味付けの野菜や厚揚げのおかずを作ってそれだけ食べていらっしゃるらしい。
近頃はインスタ映えだとかなんだとか言って（はっきりそうとは言ってなかったが）、人より凄いものを食べてるとかそういう競争が激化してるけど、そんなマウンティング合戦はもういいんではないか、衣や住だけでなく食もシンプルでいいんじゃないか、と主張されていた。
なんかある意味仏道の悟りに近づいちゃった人かな。賛同はしないけど、好きでやってるんならどうぞご自由にやって下さいって感じ。若い頃豪奢な生活して、それに飽きて逆方向にベクトルが向いちゃった感も窺えるしね。著者の写真がすっぴんで髪の毛モッジャモジャで、凄い徹底っぷりを感じた。本物だわ。
それ読んでから同じ号の新聞の別ページ見たら、サンタとトナカイの非常にかわいらしいキャラ弁が紹介されてた。
かわいらしいお弁当で他の人たちに差をつけよう。マウンティング！豪奢！
紙面構成これでいいのかーーーー！！
