王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

流行り物の話→私の好きな音楽の話に移行

※今回はいつにも増してとりとめのない展開で進みます。

 

私は逆張り野郎だ。

流行り物からは少し距離を取りながら傍観し、「へぇ~良さそうじゃん」と思ったら少し手を出してみる。

しかし、昔からこうではなかった。私だって小学生の頃は純真な子どもで、チェッカーズやら80's女性アイドルやら光GENJIやらにうつつを抜かしていたものだ。

光GENJIとは、ローラースケートをはいて踊り回るのが特徴の、ジャニーズのアイドルである。爆発的に流行し、社会現象にもなった。
ついでにローラースケートも流行った。みんなでローラースケート買って家の前とかで滑って遊んでた。
※以上、若い人向け解説。後半は田舎民にしか同意を得られない解説。

今みたいに情報源が多様ではなく、娯楽といえばテレビか雑誌ぐらいしかなかったあの当時、同年代のほぼ全ての女子が光GENJIにうつつを抜かしていたと言っても過言ではない。友達と、メンバーの誰が好きだとかいう話をしたり、雑誌の切り抜きを集めたり、切り抜きを透明な下敷き(クリアファイルの硬いやつ)に挟んで学校に持って行ったりしていたものだ。友達のお姉ちゃんがアルバムCDを買ったと聞いて、カセットテープにダビングしてもらったこともある。
公式グッズを持ってる子はいなかった。ド田舎在住のため、入手の手段が無かったからだ。
私が誰のファンだったかは、何となく恥ずかしいから教えない。HNが「山本」金魚だからといって山本淳一くんのファンだったとは限らない。もしそうだったとしてもHNは全く無関係である。

以上、「推し」って言葉は当時まだ無かったので敢えて「ファン」って言ったし、昔の言葉をそのまま使ったりしてみた。

 

光GENJIが実際にブイブイ言わせてたのって、3rdシングル「パラダイス銀河」の頃までではなかっただろうか。
その後は急に失速したような。
私の周りが飽きっぽい人間ばかりだったせいだろうか?
聞いた話によると、北海道民ってめちゃくちゃ飽きっぽいらしい。そのせいか?

そのせいか何なのか、私はまだまだ光GENJIに飽きてなかったのに、あれだけ盛り上がっていた友達がみんな急速に引いていったので、私は「えー」って思った。なんか私だけバカみたいじゃんと思った。
で、私も冷めた。流行りに浮かされていただけで、実は光GENJIのことをそんなに好きではなかったのだと気づいた。

光GENJIだけでなく、流行ったものは必ず廃れる。
ミスター・ビーンとかも、めちゃくちゃ面白かったのに、あっという間に忘れられた。好きだったのに。
タピオカだってマリトッツォだってそうだ。今はなんとなくまたチュロスが流行っているが、どうせみんなすぐ飽きるんだろう。何だってそうだ。いつだってそうだ。

せっかく好きだったのに、みんな、すぐ飽きやがる。
そして、まだハマってる人のことを、「まだそんなものにハマってんの~?今は〇〇だよ~www」とか言って嘲笑しやがる。

ただ好きだというだけなのに、それだけで嘲笑されるなら……こんなに苦しいのなら悲しいのなら……流行りなど追わぬ!


というわけで私は、中学生ぐらいの頃から、流行り物にはすぐに飛びつかなくなったのさ。
バカにされることが嫌だったのさ。
それ以来、普遍的なものを求めるようになったのさ。

 

でもねえ。流行るものはそれなりの魅力があるから流行るのであって、それを好きであること、好きであり続けることは、尊いことであるよ。素直に流行り物にハマれる人は羨ましい。

私が全然世間的に流行ってないヘヴィメタル系を好きなのは、そういう背景のせいかもしれない。長年聴き続けていられる。
もちろん、好きだから聴いてるっていうのは大前提ですよ。

メタルの中でも色々な流行り廃りがある。ずーっと変わらないわけがない。
更に、メタルの中にも細分化されたジャンルがある。何でも好きっていう人はおそらく少数派で、各個人、それぞれ好きなメタル内ジャンルがある。

30年以上聴いてきて色々経由した今の私の好みは、
「ゴシック/デス/ブラック/シンフォニック/プログレッシブ/インダストリアルのうち2つ以上の要素が入ったやつ」
です。
ヴァイオリンとか民族楽器とか、変則的な楽器が入ってるやつも好きです。あんまりストレートにメタルメタルしてるやつは好きじゃないです。

例えばこれ、宜しければ最初の方だけでもどうぞ。

www.youtube.com

間違いなくプログレッシブで、シンフォニックみもある。
現代のメタルは、従来のジャンル一本で勝負してるバンドって滅多になくて、たいがい何らかの複合要素でできています。
Ne Obliviscarisさんレベルまで来ると、「エクストリームメタル」なんていうワケのわからないジャンルにくくられています。

普通声とデスのツインヴォーカルで、普通声の人がヴァイオリンもやってて、ドラムはツーバスで、全パートちゃんと上手い。
動と静、緩と急、清と濁など、相反する要素がこれでもかと入った欲張り全部入りセットみたいなのに、総合的にすっきり高品質。
惜しむらくは、バンド名がかっこつけすぎてて読みづらいこと。「ネ・オブリヴィスカリス」。ラテン語で「忘れるなかれ」という意味らしいっす。
スカしてらー。

今一番好きなバンドかも知れないっす。長らく一番が存在しない群雄割拠状態だった私のチャートの、トップに近い場所にいます。

 

やっぱメタル専用ブログ、やりたいな。
時間が足りなさすぎるよー。