王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

横綱相撲

人生は短く、つまらない音楽を聴いている暇などない。

さて、以前からちょこちょこ言っているが、私はへヴィメタルが好きだ。が、昔ながらの王道メタルは正直言って苦手だ。ゴシックメタルデスメタルを軸として、その派生先ジャンルが色々好きだ。

そんな中、一番ではないが、長年応援しているバンドがいる。

Rammstein
1995年デビュー。旧東ドイツ出身という、なんだか稀有な存在。
王道でもゴシックでもデスでもない。この人たちのジャンルは何だろう。「ダンサブルな変態マッチョジャーマンメタル」?
ダンサブルなのに重い。重いのにダンサブル。ヴォーカルがとにかく艶のある低音で、MVがだいたい狂ってる。オシャレ感はゼロだ。むしろマイナスだ。

まあ良かったら一曲聴いてみて下さいや。

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2019年に、10年ぶりにアルバムが出た。
心が踊ったね。なんせ10年ぶりなんだから。
しかし、レビューを見たら、ちょっと気になるのがあった。

多分書いた人がここ見てる可能性は限りなく小さいので、一部をコピペして載せる。
見てたとしても、私はあなたを批判したいわけではない。「そういう考えもあるのか」と思っただけである。その上で私の考えを述べる。
 
いわく
タイトル「満足できるのはファンだけかな」
抜粋「ブレイクスルーなし、ワンパターンでひたすらダルい。ファンにとっては存在しているだけで儲けもんなんでしょうか?
ただひたすらRAMMSTEINである事に終始しているような感じ。そんなの退屈なだけでしょ?」
 
ほう。
 
概ねその通りだ。但し、退屈という一点だけは違う。この人は別にファンではない人なのかな?

私はファンだから、大いに満足した。
RammsteinRammsteinであること、それ以上に嬉しいことがあるだろうか?なんたって10年ぶりにRammsteinが帰ってきたんだぞ。
正直、10年前の前作は勢いがなくてつまんなかった。新譜は「Rammsteinらしさ」が全開だったから、私は大いに満足したのだ。 
私はRammsteinに対して、「Rammsteinらしさ」「Rammstein臭」しか求めていない。ブレイクスルーなんかされたら逆に困る。それにワンパターンは今に始まったことじゃない。デビューアルバムからずーっとワンパターンだ。それは最早、そのバンドの王道なのでは?
私はそれでいい。 

ワンパターンとは、裏を返せば横綱相撲。
一つの技しか使えない、我妻善逸(鬼滅の刃)とか、斎藤一るろうに剣心)とか、ドラゴン紫龍(聖闘士星矢)とか、かっこいいじゃないですか。

他のパターンが聴きたかったら、他のバンドを聴けばいい。
私にとっては、Rammsteinはワンパターンでいいのだ。それで尻すぼみになって私が飽きたとしても、逆にブレイクスルーして私の好みでなくなったとしても、私がRammsteinを聴かなくなるだけのことだ。

ファンとアーティストの関係なんて、そのくらいドライでいいのでは。
いくら愛していても、一生愛さなければいけない義務はないし、その愛の対象が変わってしまって愛せなくなったら、どこかで見切りをつけるものでしょう。

という考えで、私は20年30年活動してるバンドを追い続けてますし、一方で、amazonのおすすめで流れてきた気になるバンドの新譜も買ってみて、色々発掘してます。
ジャケ買いでイキのいい若手を発掘するのもまた良いものですよ。