私はしゃっくりが出やすい。
いっぱい食べた後、またはいっぱいお酒を飲んだ後に急に動くと、多くの場合しゃっくりが出る。昔のマンガやコメディドラマ等で酔っぱらいが「ヒック」って言ってしゃっくりしてる描写があるが、本当にああいうふうになる。してみると、酔っぱらってしゃっくりが出るのは何も私だけのことではなかったのだ。
よくしゃっくりが出るので、止める方法もいくつか知っている。
自力で止める方法で一番効くのが、腹式呼吸を利用する方法である。高校時代の吹奏楽部の先生に教わった。その先生の教えで最も役に立ったのがそれである。
95%の確率でしゃっくりが止まる（私調べ）。
「息を止めて水を飲む」なんかよりも効く。
他人のしゃっくりを止める方法もある。煎じ詰めれば「びっくりさせる」に終結するのだが、素人が他人を必ずびっくりさせるのはなかなか難しいものである。
つまり、「びっくりさせる方法」が即ち、これから私が言う「しゃっくりを止める方法」である。
最も効果的な方法は2つある。どちらも私が昔、実際に友人にやられたものである。
その1
友「金魚ちゃん、そういえば3,000円貸してたよね。返して」
私「え？借りてないよ！なにそれ！」
友「いや貸してた。そろそろ返して」
というもの。
お金のことを言われると人間は一番びっくりする、というのが友人の持論。
もちろん3,000円は借りていないし、しゃっくりは止まった。
しかしこの方法、二度は使えない。
その2
友「なすびの色は？」
私「え？なすび？……えっと……むらさき？」
これで止まる。
嘘だと思うなら試してみるがいい。
これは、小学生時代に2年間だけ住んでいた町の子にやられた。
なんで止まるのかは知らないけど、急に脈絡のないことを質問され、虚を突かれる＝びっくりする、ってことかもしれない。そしてその質問の答えを考えるのに神経が集中してしまうので、しゃっくりどころじゃなくなるのかもしれない。
しかし、どうしてなすびなんだろう。
誰か他にこの方法を実践している方がいたら教えて頂きたい。
私に似たのか、小学生娘もしゃっくりが出やすい。
娘に「お金貸してたよね」は使えないので、「なすびの色は？」って聞いてみた。
「……むらさき？」と言った後、彼女のしゃっくりは止まっていた。おおーすげー。
本当ですよ。
「なすびの色は？」も、二度は使えない。しかしこちらは応用が効く。
要は、突然降って沸いた、意外な物の色を考えさせれば良いのだ。なんなら色じゃなくたっていい。
今日もしゃっくりをしてた娘に、「ウルトラマンティガの色は？」と聞いてみた。
娘は「ティガ……むらさきと、銀色と、赤」と答えた。正解。
そしてしゃっくりは止まった。
さすがは元ウルトラマン大好き娘。とその母親。
※この問題のキモは、赤と銀だけでないウルトラマンを持ち出したことである。ティガは紫色が特徴的。
※ウルトラマンティガ＝なすび説。
皆様もぜひオリジナル問題で他人のしゃっくりを止めてやって下さい。
スマートな方法を考えた方は、是非教えて下さい。
