王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

守る力

シン・ウルトラマンのデザインが発表されたことを受けてだと思うが、先日、Twitterで以下のようなつぶやきをされていた方がいた。
以下抜粋
ウルトラマンはやけに大きいし、何を考えてるかわからないので怖い。」
「異星人である地球人にあんなに肩入れして命懸けで守ってくる精神性が底知れなくて怖い。ウルトラナショナリズムに付き合わされてるみたいで怖い。」
とのこと。

尤もだと思う。
なぜなら私も、なんでウルトラの人たちがあんなに懸命に地球を守ろうとするのか、不思議に思っていたからだ。

娘(息子じゃなくて娘)のウルトラマンブームに付き合って色々勉強するうち、私なりに納得のいく考えがまとまったので、ここで発表することとする。
あ、当該ツイートへのアンサーでも反論でも何でもなくて、単に私が私の考えをここで述べたいだけです。あしからず。
 
まず皆さん、ウルトラマンと聞けばどういうイメージを持たれるだろうか。
「巨大」「正義」「宇宙人」「光線を出す」「怪獣を倒す」「テラテラの銀色や赤色」「シュワッチ」「父とか母とか兄弟もいる」
そんなところだろう。
 
そんなウルトラの人たち、どうやら最初からあの姿ではなかったらしい。

M78青雲・光の国の人たちは、昔々、我々地球人と似たような姿をしていたそうだ。
光の国にも太陽みたいなのがあって、その太陽みたいなのが消えて無くなるということで、光の国の科学者たちは人工太陽「プラズマスパーク」というものを発明した。
プラズマスパークの光を浴びた光の国の人たちは、体が巨大化してあんな姿になり、光線などの超能力を発現した。

以上ここまで、公式設定である。

ここから、公式設定も交えた私の推測になる。
 
プラズマスパークの副作用で強大な肉体と能力を得た光の国の人たちは、その力で何をしようと思ったか。
「宇宙警備隊」なるものを組織して、宇宙の平和を守ることにしたのである。

それほどの力、侵略にも使えるはずだ。なのに、ウルトラの人たちは、「平和を守る」ためにその力を使おうとした。それ自体は立派な志だ。しかも、そうでないウルトラの人はほぼいない。1~2人いたけど罪人扱いになった。
ウルトラの人たちは、絶対に侵略をしない。逆に、侵略を企てる存在を排除して回るのだ。
その「侵略を悪として平和を守る」がウルトラナショナリズムだと言われれば、それはその通りだ。独善的と言われても仕方ない。彼らは彼らの基準で、侵略者を倒しているからだ。異星人だもの、理解できなくてもしょうがない。
もし地球人が他の星の知的生命体を迫害して侵略でも企てようものなら、たちまちウルトラマンに排除される側になるだろう。

地球はなぜかよく宇宙人や怪獣に狙われるので、ウルトラの人たちが守りに来てくれる。
もしかしたら、プラズマスパークの光を浴びる前は地球人みたいな姿をしていたという記憶があるせいで、地球人に肩入れしがちになるのかもしれない。
しかもウルトラの人たちは、1年間地球を守ったら、M78星雲光の国に帰還したあとものすごい出世する。「ウルトラ兄弟」の称号を与えられる。
地球を懸命に守れば出世できるから……
いや、やめよう。絶対正義マンであるウルトラの人たちがそんなこと考えてるわけない。地球のちっぽけな尺度で語ってはいけない。彼らは異星人なのだ。別ベクトルのウルトラな考えがあるはずだ。

ウルトラの人たちに守られるのが嫌だ、怖い、と言うなら、地球人が宇宙人や宇宙怪獣から地球を守るための力を持つしかない。ウルトラの人たちがいなくても、自分たちで地球を守る力を得なくてはいけない。自分たちで地球を守る力があって初めて「ウルトラマンは要らない」と言える。

自衛隊と一緒だね。
自衛隊は大切ですよね。なんなら日本は正式に「軍隊」を持つべきだと思っている。
んまあ、政治ネタとかあんまりここで語るべきではない(し、私の意見なんか薄っぺらい)ので割愛しますが、侵略に耐える力は持ってないといけません。ということです。
強大な力を持ち、なおかつそれを「守る」ために使わなくてはいけない。力は持ってないとお隣の国にナメられますし、現に今ナメられてるからね。