王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

勉強法に関する意見の相違(個人的おすすめ回)

先日の金曜、夫と、酒を飲みながら熱く論争していたら、いつの間にか午前3時近くになっていた。飲んだ量も凄いことになっていて、次の日、私は二日酔いと生理痛のダブルパンチでダウンした。夫は平気そうだった。チキショー。
 
議題は「苦手科目を勉強する方法」。
 
小4の娘は算数が得意でクラスでぶっちぎり状態だが、どうも漢字が苦手っぽい。
私自身は幸い、漢字で苦労したことはない。成り立ちや覚え方を知ったら面白かったので、漢字を覚えること自体が楽しかった。
だから、娘にもどうにか漢字に興味を持って、漢字を好きになって欲しいな。と、夫に言ったところからバトルスタート!
 
夫の意見は、「興味だとかそんなものは関係ない、とにかく努力し、とにかく覚えること」だそうだ。
私は、「そんなのはつまらないし、そんなやり方ではやる気も出ない。やる気のないことでもやる気が出るように、何らかの方法で興味を持たせたい」と言った。
夫は、「じゃあ興味がない、やる気がない分野は覚えられないのか」と言った。
私は、「興味がない分野はどうしても覚えにくいから、何とかして興味を持つ方法を考えたい、そうすれば覚えられる」と言った。
夫は「それは努力が足りない」と言った。
私は「無駄な努力をせず学習を効率化するために、興味を活かしていきたい」と言った。
 
数十分、平行線の議論が続いた。二人とも大層酔っ払っていたのだ。
私は普段なら争いを好まず、こんな場合はハイハイ言って話題を変えようとするが、この時は一歩も譲らなかった。「興味」が学習に対するモチベーションを一番高めることをよく知っていたからだ。
あと、すごく酔っ払っていた。

無限と思われるループの途中、私は夫に「興味のある分野とそうでない分野って、あったでしょ?」と聞いてみた。
そしたら、「いや、学校の勉強なんか全部嫌いだったよ」という意外な答えだった。
なんだと……。
 
私はさっき述べた通り、漢字は好きだったし、数学も代数幾何は得意だった。微分積分は意味がわからない。生物と化学は面白いから好きで、物理は理解できなかった。英語もまあまあ面白かった。社会はまるで意味がわからなかった。大人になった今なら、歴史も地理も面白く勉強できる。意味がわかり、興味を持てるようになったからだ。現代社会のことはちっともわからないので勘弁して下さい。

あ、学生時代は、興味ない分野もちゃんと仕方なく勉強してましたよ。でも効率は悪かったし、成績も上がらなかったね。

夫のように、興味がないのに勉強できる人の気持ちは、私にはわからん。逆にすげえわ。何をモチベーションにしてたんだ。
それで私より成績良かったんだから腹立つよね。
※比較ソースは中学の学力テストの点数。これが一番公平に比較しやすいと思う。

私が漢字や化学が好きで、面白くて、興味があったことを言うと、「それはラッキーだったね」って言われた。そういうもん?
 
びっくりしたわ。
私は、興味のないことに対して進んで努力をしようとは思わないから。そりゃテストとか受験とか仕事とか、仕方ないときにはやるけど、さっきも言った通り効率は悪いし、興味ある分野と比べて、あまり身に付かない。
 
夫のように、全部嫌いでも全部努力するというある意味力技の人がいるなんて、今まで知らなかった。
 
翌日に、グロッキーになりながら、いい喩えを思い付いた。
科目を食材に喩えると、私の場合は好き嫌いがはっきりしてて、好きなものはそのままパクパク食べられるが、嫌いなものはそうはいかない。だから、嫌いなものは味付けや調理法を工夫して、何とか食べようとする。その結果、食べられるようになったものもあるし、どうしてもダメなものもある。
夫の場合は、好きなものも嫌いなものも特にないので、出されたものはとにかく何でも食べる。
こういう違いではないだろうか。
 
驚くべきことに、この勉強に対する夫と私のスタンス、そのまんーま現実の食べ物に対するスタンスと全く同じなのだ。これにもびっくりだ。

勉強が相手でも食べ物が相手でも、もしかしたら人が相手でも、対応する脳味噌は一つなんだから、もしかしたら全部同じ対応になるのかもしれない。
 
という仮説が立った。どうだろうか。