王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

マジで影響を受けた本の話をする

青春時代、たった一冊の本に感銘を受け、その後の自身の考え方や方向性などに大きな影響を及ぼした本はないだろうか。本でなくても、漫画でも映画でもドラマでも何でもいい。そういった外部の作品に触れたことによって自分の核が揺さぶられた経験はおありだろうか。

タイトル見て「どうせまた変化球投げてくるやつだろ」と思われた方、正解です。

私の趣味嗜好、生き方、社会との関わり方に最も影響を及ぼした本はこれだ!

バウスリー!!!
 
はい。すんませんすんません。ちゃんと説明します。
30~40代以上でサブカル好きな方ならご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、なにせサブカルなので、知らない方が多い前提で説明します。

そもそも「VOW」というのが何なのかというと、宝島社の月刊誌「宝島」の読者投稿コーナーである「VOW(ヴォイスオブワンダーランドの略)」が書籍化されたものです。
投稿内容は「町のヘンなモノ大カタログ」と言われる通り、町で見かけた変な看板、新聞や雑誌の変な見出しや記事、そういう変で笑えるやつです。今だったらTwitterとかで流れてくるような「変な公共物」。
例えば、商店の看板のデザインや文言が常軌を逸してたとか誤植してたとか、店名が面白いとか、「とまれ」の道路ペイントが「とれま」になってるとか、外国の地名が下ネタっぽくて面白いとか、外国で見た日本語表記が間違ってて面白いとか。何でもありです。
読者が「面白いよー」って送ったのを、編集部の方が「面白いねー」って掲載するノリだと思います。

そういう読者投稿をまとめて、雑誌「宝島」で記事書いてるような人のコラムとか漫画とかも入れて本にしたのが書籍「VOW」シリーズなのです。

その記事や漫画を書いてる人や少しでも関わってる人のラインナップが凄くてさ。
みうらじゅんを筆頭に、安斎肇いとうせいこう中島らも景山民夫蛭子能収しりあがり寿天久聖一桜沢エリカ……挙げきれないほどです。
他にも、初期の投稿常連さんだった吉村智樹氏が放送作家になっていたり、フリッパーズギターがネタ投稿してたり、大槻ケンヂがコラム書いたり(しかも大槻はVOWをBOWと書き間違えて編集部に突っ込まれてた)……まとまらない。

懐かしいなあ我が青春。
あ、沢山出てるVOW本の中、なんで「3」を挙げたのかというと、高校2年のとき友達が突然私にプレゼントしてくれたからです。
なんで友達が私にくれたのかというと、「VOW3」の裏表紙に「お世話になったあの人へ」とか書いてあったので、友達的に私にはお世話になってると思って出来心で私にくれたらしいです。
そのいきさつも運命です。

私のキャラは「VOW」が礎になってると云っても過言ではないのです。
陰キャでさ。そんな中でも笑いは取りたくてさ。
答えがここにあったような気がした。
そこから先の私に、あまり迷いはなかった。
 
そこから約25年後、私が「オモコロ」というサイトを見つけたときの感想は「戻ってきた」でした。
 
まとまらないので今日は終わる。