王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

天然ボケ

天然ボケの人ってズルいですよね。何もしなくても笑いが取れる。
日頃からどうやって笑いを取ろうかと考えながら生きている人間にとっては天敵のような存在です。

※今回は遠い昔に私自身が個人ホームページで書いた題材の練り直しでお送り致します。
 
昨今では「天然ボケ」というのは「バカ」の控えめな言い方とする向きもありますが、必ずしもそうではないですね。学力が高い天然もいる。
私と同じ大学出身の後輩もかなり強度の天然ボケでした。
その後輩は、数年間は私と同じ会社の同僚でもありました。その間、じっくり観察させて頂きましたよ。フフフフフ。
天然ボケの人は何もしなくても笑いを取れる。つまり、天然ボケの人の行動を観察し、なぜ笑いが取れるのかを解析できたら、自分のお笑い道に活かせると思いませんか?
 
というわけで、彼女だけではなく、わが社には男女複数名の天然ボケがいたので、まとめて観察しました。その結果わかった天然ボケの人の特徴を以下に述べます。
 
その1 人の話を聞いてない
この後ご飯どこ行くー?って話をしてて、「じゃー○○(店名)にしない?」って決まりかけてるのに「あっ!○○はどう?」って同じ店名を出す。
 
その2 物の名前を覚えない
「ダムウェーター(小さい荷物運搬用のエレベーター、差別的な用語を含むので今では用いられなくなっている名称)」の名前を覚えられなくて、ずっと「ダンベルウォーター」って言ってた子がいる。その子は着色剤の「ベンガラ」を覚えられなくてずっと「ベンガル」って言ってた。実はどちらも、語源は間違ってない。
あと、観察してた3人共通して、「ゴム印」を「ゴムじるし」って読んでた。「そこの、ゴムじるしって書いてる引き出しに入ってます」って。
考えろよ。考えてわかれよ。おかしいことに思い当たれよ。だから天然はバカって言われるんだよ。
ゴム印を「ゴムじるし」って読む奴はもれなく天然。わかったね?
 
その3 喩え下手
最初に出てきた私の後輩、彼女は「何かを食べ物に喩える」をよくやっていた。いわく「食べ物ならみんなにわかりやすいから」らしい。それはわかるんだけど、喩え自体が芯を食ってないところが問題なのです。
ある日、私とその子を含む会社同僚数人でお出かけしました。その日は生憎のお天気で、深い霧がかかっていました。
私が何気なく「“霧”と“もや”の違いって知ってる?視界が1km未満なのが“霧”で、1km以上なのが“もや”なんだって」って若干ウザい豆知識を言ったところ、彼女は言いました。
「あー、“もや”は普通のチャーハンだけど“霧”は中華料理やさんの本格的なチャーハン、みたいな感じですね!」
ほんとに言ったからね。その喩え、チャーハンである必要ないからね。

このように、天然ボケの人は頭の回転がマイペースで、自己完結しているんです。だから人の話は聞かないし物の名前も覚えないし、「自分の中ではこうだから」という不可解な喩え話をする。
つまり、話し相手のことを全く考えていないか、考えたとしても自分基準なので全く的外れなものである。全ては「マイペース」「自己完結」で説明できるんです。
 
いかがでしたでしょうか。皆さんの周りにも天然の方はいらっしゃいませんか?天然の方にこの観察結果は当てはまっていませんか?
これを自身の笑い道に応用するかどうかは貴方次第。