今日のお昼は袋のインスタントラーメンにした。
うちでは滅多にないことだ。基本的に休みの日のお昼は手抜きなのだが、各種スパゲティか各種チャーハン、または外食のことが多い。インスタントラーメンを出すとしたら、袋ラーメンではなくカップ麺（プラスおにぎりや軽いおかず）にする。
何故袋ラーメンを出さないのかというと、理由はいくつかあるが、最大の理由は「袋ラーメンを美味しく食べるためには数々の具を用意する必要があり、普通にご飯を作るのと同じくらいかそれ以上に手間がかかるから」だ。茹でて終わりではないのだ。
私の袋ラーメン理想形は、私の実家で母がたまに作ってくれたやつで、手順は次の通りである。
①ゆで卵を作っておく。
②ほうれん草や白菜を茹でておく。
③チャーシューがあればそれを、ない場合は豚肉薄切りを塩胡椒で焼いたやつを用意する。
④ネギ、ナルト、メンマも用意する。
⑤ラーメンに全部トッピング。
ね。めんどくさいでしょ。麺とスープがインスタントかそうでないかの違いなど、数々の下準備の前では最早些細な違いに過ぎないでしょ。
これを聞いてもなお「食卓にインスタントラーメンを出す主婦は手抜き主婦でダメ人間」と思っている方は、是非その考えを改めて欲しい。それ以前に、なぜ手抜きがいけないのか説明して欲しい。
私はラーメンにそこまでしない。したいのは山々だけど面倒くさすぎる。せいぜい、麺を茹でて1分後に卵を投入してポーチドエッグみたいにし、ネギと乾燥わかめをトッピングするぐらいだ。肉はできれば入れる。
この一連の流れすら面倒だ。
こっちは母と違って完全に手抜きである。が、家族が嫌がってなきゃそれでいいのだ。足りない栄養は他の食事で補えばいい。毎食完璧である必要なんかない。
何年か前、ラ王の袋麺のCMで、西島秀俊と吉田鋼太郎がどうにかして食卓にラ王を出して欲しくて色々画策するCMをやってたの、覚えてる方はいらっしゃいますでしょうか。
あれ、私が主婦という立場で見た時、夫や義父が袋ラーメンを買ってきて「お昼に作って」と言われたとしたら、結論「嫌がる」なんですけど、理由は先ほど述べた通り、「具をちゃんと用意するのが面倒だから」です。素ラーメンでもいいって言われても、それは私が嫌。何らかの具は入れたい。
しかし、私と同じ理由で袋ラーメンを嫌がる主婦がどれだけいるのか、ずっと疑問に思っておりました。
さっき思い出したようにそのCMのことを検索してみたら、
「インスタントラーメンを食卓に出す」ことに主婦が抱いているという小さな罪悪感にスポットを当てた作品。ストーリーは、主婦が自分から食卓に並べるのは、料理に手を抜いているのではないかと心にブレーキがかかる（後略）
だそうです。
あ、そっちの理由なんだ。へー。
まあ、私の「具がちゃんとないと嫌」と言うのも「手抜きをすることへの罪悪感」と勘違いされそうだけど、違うんだよ。自分が、少し具が入ったラーメンを食べたいだけ。
でもそうすると手抜きにならないの。
手抜きしたいのに、手抜きできないの。袋ラーメンでは。
だから嫌なの。
インスタントラーメン＝手抜きと思って心にブレーキがかかる？
なぜそこでブレーキをかけるんだ！主婦の皆さん、心のアクセルを踏め！踏み込め！高速道路の入口で加速する時のように強く踏み込め！
手を抜けるところは積極的に手を抜くべき、というのが私の持論です。
浮いた時間で別なことができるからです。例えばゲームとか。
