王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

回転しない回転寿司を回転させる方法

先日、スシローに行ってきました。

寿司ペロリスト事件の直前に行って以来でした。

その忌むべき事件の後、メディアの報道で言われていた通り、スシローのレーンには注文品しか流れなくなっていました。誰もが自由に取っていい寿司、いわゆる野良の寿司(注・我が家だけで通用する呼称)は一切流れていませんでした。

 

悲しいなあ。

 

基本的には食べたいものを都度注文して食べるんですけど、たまに野良の寿司を食べたいシチュエーションがあったんですよ。

それはこんなとき。

①ややイレギュラー気味のレアなお寿司が流れているとき。
 ・たまごの端っこ(香ばしい気がする)
 ・炙りびんちょうの端っこ(炙り部分が多くて食べ応えがある)
 ・はまちのトロ部分(脂ノリノリ)
 ・逆にはまちの血合いが多い部分(鉄分が豊富)
 などなど、注文品では出せないブレがあるもの。

②もっとレアなお寿司が流れているとき。
 ・倍盛り海鮮漬け(はまちやサーモンの切れ端のヅケが、なんと!)
 ・はまち天身(数が採れないレアな部位、詳細はわからん)
 ・レーンを何周かして鮮度が落ちたはまちが、はまち天ぷらにぎりになったもの。塩かけて食うと美味いぞ。

③注文しようとも思わなかった意外なものがたまたま流れてきて、「あっ、あれ何だろう、美味しそうだな」と思ったとき、(皿の色を見つつも)とっさに取る。
 取らなかったとしても、タッチパネルで素性を調べ、食べたかったら注文する。野良の寿司はディスプレイ広告の役割もしていると思う。

④何にしようかな~、まぐろかなー、オニオンサーモンかなー、う~ん……って次の注文を悩んでるとき、目の前にたまたまオニオンサーモンが流れてきたときは、取っちゃう。
 また、着席してすぐ、子どもたちがドリンクやファースト寿司オーダーをしている間、良さそうなはまち等が流れていたら、それを取っちゃう。
 つまり、微妙に食べたいものがある状態のとき、目の前にその食べたいものが来たら、取って食べる。

 

以上のように、私は、野良の寿司もけっこう食べてたんです。はまちのことばっかり書いてるけど、私ははまちが大好きなのでそこは許してほしい。

なのに、極一部の馬鹿のせいで、野良の寿司が駆逐されてしまったんです。馬鹿許すまじ。

正直言うと、注文品は相変わらずレーンを流れているため、いたずら……という言葉で済ませてはいけないな、「狼藉(ろうぜき)」にしよう。流れている注文品に狼藉をはらたこうと思ったら未だはたらき放題の状態なんですよ。
そのことでスシローさんに「対策が不十分なんじゃねーのー?」と言うことは簡単ですが、スシローさんにだってすぐできることとできないことがありますし、スシローさんを責めるのは私の本意ではありません。責めたくない。嫌だ。

野良の寿司を無くしてしまったために上記①~④の(私にとっての)メリットがごっそり無くなってしまったことは、スシローさんにとっても痛手なんじゃなかろうか。

何より、「野良の寿司が回転している」というエンタメ性が無くなってしまったじゃないですか。
注文品だけになったとしても相変わらずお寿司がレーンを流れているあたり、スシローさんはどうしても「回転」という形態にこだわりたいのかもしれませんが、野良の寿司が回ってないとワクワク感が半減しちゃうな。私にとっては。

 

どうにかして、安全に、野良の寿司を回し続ける方法はないものだろうか。

上記①~④のうち、私が真のメリットだと思っているのは、③ディスプレイ広告の効果と、④衝動的な食欲への対応だ。

回っている野良のお寿司を見て、「食べたい」と思って、即注文できればいいのだ。

だったら、それが必ずしも現物のお寿司でなくても良いのではないか。

そこで私が考えたのがこれ。

緑点線部分に着目してほしい。

タッチパネル下部に、いろいろなお寿司の写真(写真であることが重要)(上図は都合によりイラストだが、本当は現物を撮影した写真がいい)をランダムで流しておくのだ。もちろん、お店側の推したいメニューを多めに流していたって構わない。けど、できればバリエーション豊かな写真を流してほしい。

客は流れるお寿司の写真を見て、「この見たことない寿司は何だ?気になる!」「あっ!オニオンサーモン来た!今食べたかったんだ!」「いなり寿司か……たまには食べたいな」等と思ったら、その写真を直接タップする。タップすると、メニュー名と「注文しますか?」→「皿数」が出る。思ってたんと違かったらキャンセルもできるシステム。
あ、これで①②の「たまごの端っこ」「倍盛り海鮮漬け」「はまち天身」等の写真をレア的に流しておいて、タップしたお客さんだけそれが食べられるシステムにしたら、無駄が減るかもね。

尚、上図の緑点線部分以外の部分は、スシローのタッチパネルの写真を見ながら頑張って図で再現してみました。Excelで。

これマジで実装してくれませんかね、スシローさん及び他の「回転」にこだわる寿司チェーン店の皆さん。
タッチパネルから選ぶのもいいけど、予想外の寿司を見せられて「食べたい」と思う体験をしたいんだわ私は。
この関係性は、インターネットとテレビの違いと全く同じです。
参考↓

yamakinkin.hatenablog.com

つまり、食べたいものを自分から注文するのがインターネットで、食べたいものも食べたくないものも両方の情報が満遍なく入ってくるのがテレビっていう関係性ね。

スシロー店内でこのアイディアを夫に話したら「それいいね」って言ってくれた。

どうですか、スシローさん。
※こんな飛沫ブログで喚いてたって伝わらないよ。

 

とにかく私はスシローを愛していて、野良回転寿司が無くなったことを嘆いている。
極一部の目立ちたがりイキり承認欲求モンスター・端的に言うと馬鹿が暴れたせいで、日本が性善説に基づいて築き上げた「回転寿司」のシステムが根底から揺らいでいるんですよ。「安心安全」が脅かされてるんですよ。

厳罰に処されろ。莫大な損害賠償を請求されろ。猛省しろ。

くら寿司でやらかした馬鹿は逮捕されたようですね。そのくらいじゃないとダメだ。