前回の
こちらの冒頭で言った、とことん巡り合わせの悪い日というやつが、つい最近もあった。大好きなスシローでの出来事だ。
遠回りになるが、ご存知ない方のために、スシローのオーダーシステムを説明する。
スシローは、寿司がレーンを流れてくるタイプの回転寿司店である。流れていないものは、タッチパネルでオーダーすることが可能である。昨今、どこの回転寿司店もオーダーが主流だろう。
自分の席の色が決まっており、オーダー品はその色が描かれた輪っかに乗ってレーンを流れてくる。自分の席が黄色だったら、黄色のオビと「黄色・注文品」などという文字が描かれた輪っかに、オーダーしたものの皿が乗って、レーンをゆっくり流れてくるのだ。来る直前にはアナウンスが入る。
これを踏まえて。
私と夫は、えびアボカドを2人分・2皿オーダーした。
タッチパネルからアナウンスが流れ、我々の席の色の輪っかに乗ったえびアボカドが……なぜか2つのうち1つの輪っかが空で、1皿しか来なかった。
「きっと途中で誰かが間違って取っちゃったんだね。」「またはバイトの人が乗せ忘れた?」「もっかい頼もうか。」ということになり、もう1回オーダーした。
会計は実際にテーブルに乗っている皿を数えるシステムなので、来なかった皿の分まで請求されることはない。つまりオーダー品が来なくても、皿が無ければ請求されない。
その時は夫がオーダーした他のものがテーブルに複数ある状態だったので、1皿だけのえびアボカドは「先に食べていいよ」ということで私のものになった。美味しかった。
オーダーし直したえびアボカドが届くアナウンスが流れた。
到着したえびアボカドは、全然違う色の輪っかに乗っていた。十中八九、厨房スタッフのミスである。
多分取ってもいいやつなんだけど、その色で本当にえびアボカドを待っている人がいるといけないから、私たちはそれを取らなかった。
「今日のえびアボカド、呪われてる……?」「呪われてるな」「どうする?もっかい頼む?」「もういい」
ということになった。
夫はその日、100円で大きい生えびが2貫乗った期間限定メニューにハマり、感動し、大満足していた。
えびアボカドには見放されたけど、結果、良かったね。