王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

口取り菓子

北海道では、お正月に「口取り」と呼ばれる和菓子を食べる。

宜しければこちらの記事をお読み頂きたい。

hokkaidofan.com

北海道の「口取り」とは、鯛や海老など縁起物の形をした和菓子のセットだ。
こういうやつ。



おせち料理の「口取り」とは違って(根底は一緒かも)、これは全て和菓子である。ちなみに色や形は違っても、全部同じ味である。更に言えば、菓子の種類としては「練りきり」と同じ物である。
 
今シーズン、「東京には口取りが売ってないから気をつけろ」と発信してる元道民の方のツイートを見て初めて、「ああ、そういえば内地には無いな」と気がついた。
いや、厳密に言えば、「こういう感じの和菓子」はスーパーで普通に売っている。おめでたい物の形もしている。
しかしそれは「口取り」という名前ではないし、つやっつやの鯛や海老などでもない。やはり私の知っている「口取り」は、内地には売っていないのだ。
※青森などにはあるみたいです。
 
前述のツイートを見てから、口取りが食べたいなーと思っていた。それも普通のじゃなくて、地元の有名なお菓子屋さんの口取りが。

それはスーパーで売ってる大量生産品とは違い、ガツンとあんこの甘さが来るのではなく、もっと上品な甘さなのだ。一口食べて、明らかに上質なのがわかるのだ。色も先ほどの写真ように「着色料で着色してます!」みたいなのじゃなくて、地味だけど上品さを感じるやつなのだ。
 
食べたいなぁ……。そのお菓子屋さんの口取り。
 
 
 
……
実家から今日送られてきましたーーーーーーーイェーーーーーーーーーーイ!!!!!


これなのよう!まさにこれよ!これ!これが食べたかったのよう!
中央が海老、右下が松、左上が竹、右上が梅。左下はハマグリ。地味でしょ。大人しいでしょ。でもこれが美味しいのぉぉぉーーーーー!!!

私が子どもの頃から長年変わらない見た目と味。これですよ。
うちの子たちも美味しいって言ってました。お茶に合うーって言ってました。そう。これ、ほうじ茶と合わせると最強なんですよー。 

はぁーー幸せ。
母に、普段やらないテンションでお礼メールを送りました。
ごちそうさまでした。
 
 
 
……これ、「地元の味」エッセイコンテストの時に知ってれば1本書けたかもしれないな。
地元では当たり前過ぎて他の地域には無いことに思い至らない、埋もれた「地元の味」って、まだまだある気がします。