王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

卑怯とは

長年私の頭の中でわだかまっていた問題があった。
日常生活には直接関係ない問題なのだが、ふとした瞬間に頭の片隅をよぎっては私を悩ませる。
そんな長年の問題に、この度、私なりに一つの答えを出すことができた。

聞いて下さい。

「戦隊ヒーローが5対1とかもっと大勢で1人の怪人をやっつけるのは卑怯ではないのか?」問題-----!!!

結論:「卑怯ではない。」

 

柔道や空手など武道の試合だったら、多数対1人は卑怯だろうよ。
なぜなら、それは試合だから。自分と相手、どちらの心技体が優れているか、日頃の鍛錬を競う場だから。「この相手には勝てない……だから仲間を呼んで力を合わせて戦おう!」ということをしたらルール違反だし、心技体どこ行っちゃったんだって話になる。

でも戦争だったら話は違う。
例えば極端な話、第二次大戦時、日本とアメリカでは圧倒的な軍事力の差がありましたね。物量にも科学力にも、圧倒的な差があった。
「日本はこれだけの軍事力しか持ってないんですから、アメリカさんもこれと同じ軍事力で、正々堂々とフェアプレーで戦いましょう」って言って、聞き入れてもらえます?Noだろそんなもん。
戦争は、勝つのが目的だから。
自分の正義のためには、勝たなきゃしょうがないから。

戦隊ヒーローも、勝たないとしょうがないんです。負けたらだいたい地球が侵略されちゃうから。
その大前提から考えてみたら、私やみんながなんで悩んでたのかすらわからなくなる。

多数対1人だろうが何だろうが、もっと卑怯な手を使おうが、勝たないといけないんすよ。
戦争と同じ。負けたら全てを失うから。
だからって枯葉剤を散布したり原爆を落としたりするのは人道的にどうなん?と思うけど、そういう手を使ってでも勝たなきゃいけなかったんでしょう。人道的に許されないけど。人道的に許されないけど(大事なことなので2回言いました)。

でもしょうがない。
「実力を比べる」のが目的でなく、「勝つ」のが目的であるならば、多数対1人の戦いは理にかなっています。

それを卑怯と言うならば、敵組織は毎回怪人を5人以上出せばいいんです。または、戦隊が結成された初期の段階で、幹部の強い人たち総出で潰せばいいんです。
でも、やらないんでしょ?
だったら負けてもしょうがないじゃん。

だから、「強い敵にも力を合わせて立ち向かう」戦隊ヒーローは卑怯じゃないです。

問題解決。
すっきりしたーー!
おやすみなさい。