王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

叔母にされて嫌だったこと

私の父の弟の妻に当たる叔母の話です。
親戚付き合いのしがらみとかじゃなくて、もっともっと軽いやつです。

私は子どもの頃、スーパー戦隊超電子バイオマン」に夢中でした。シリーズ初の女性二人体制、そのうち一人イエロー役をやってた女優が突然失踪してしまったため、戦死したことになって急遽代役が立てられたという伝説の作品でもあります。リアルタイムで観てたけど、子ども心にもあの雰囲気は異常だった。

バイオマンは主題歌もいいんですよ。
当時の私はよくバイオマンの歌を口ずさんでおりました。
「きっみのー ここーろにー♪ しるしはー あるかー♪」って。
そうすると叔母が、リズム良く「ないよ♪」っていう茶々を入れてくるんです。
 

ウゼええええええーーーーーーーーーー!!!!!!
 

皆さん子どもの心に戻ってみて下さい。
自分が子どもで、気持ち良くノリノリで好きなヒーローの歌を歌ってるところに、アラサーの大人(子どもにとっては充分おばちゃん)が毎回そんなことをしてきたら。しかもアイツ、それを面白いと思ってやがる。

最高級にウザいっしょ。
夫に話したら、やっぱり「それはウゼえな」って言ってた。

これが1つ目ね。
もう1つは、バイオマンの数年後のおはなし。
 
ある日、親戚たちと町の焼肉屋さんに行きました。私にとって初めての焼肉でした。
 
初めての外食の焼肉はそれほどテンションの上がる体験でもなく、単に肉を焼いて食べるんだなという感じでした。家でやるジンギスカン鉄板焼きとの違いが正直わからなかった。子どもなんて、そんな程度の認識で生きてるもんです。
 
家の鉄板焼きと違うのは、外食の焼肉屋さんでは肉のいろんな部位が食べられることです。
私はそこで、初めての牛タンを体験しました。

私が牛タンを食べようとすると早速、件の叔母が、「これ、牛の舌なんだよ~」と、なんか気持ち悪い茶々を入れてきました。
食べてみると、確かに自分の舌を自分でなめてみた時のようなザラつき感がありました。味は正直覚えていません。なぜなら、私が牛タンを食べようとする度に、叔母が「これ、舌なんだよ~。舌を食べてるんだよ~」って言ってくるから。しつけえよ。

バイオマンのときもそうでしたが、当時は「ウザい」という言葉はまだありませんでした。
あったら言ってたね。
 

ウゼええええええーーーーーーーーーーーーーー!!!!マジでウゼええええーーーーーー!!!!!!ウザす!!この上なくウザす!!!!!!
 
 
私の牛タン初体験を、ユーモアも知性もひとかけらも感じない茶々で台無しにするんじゃねえよと、後年思いましたね。
大人になってから牛タン食べたらすごく美味しかったし。
 

今日は家で飲みながら、スーパーで買った豚タン(半額)をフライパンで焼いたやつをつまみに食べていたのでした。
「豚の舌だな」と思ったら、叔母のことを思い出したんです。
 
叔母はこの通りあんまり頭が良くないので私は好きじゃないんですけど、地元で私の母と仲良くしてくれてるので、感謝はしています。
夫に先立たれた者同士、仲良くしてて下さい。母を宜しくお願いします。