王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

めっちゃ心境の変化(「5歳は人間」シリーズ)

うちの息子は、3歳ぐらいから「進撃の巨人」のアニメを気に入って観ていた。
それなのに最近、急に怖がるようになった。

息子は、幼稚園の七夕の短冊に「きょじんになりたい」と書くぐらい、巨人化に憧れていた。
この「きょじん」とは、エレンのことだ。仲間のピンチの際に巨大化して戦う姿が息子の心に響いたようだ。そこだけ切り取ればウルトラマンと同じだ。

なのに、最近突然、「進撃の巨人」のアニメを怖がるようになった。七夕の短冊を書いたのはだいたい半年前だから、その半年の間に心境の変化が起こったようだ。
何があったのかはわからない。おともだちや幼稚園の先生との関わりの中で、自然に痛みや苦しみを感じ取ったのかもしれない。
もしかすると、きっかけは、曾祖父の死かもしれない。

半年くらい前までは、巨人に人間が食われる描写を面白がって観てたのに、今は人間が少しでも脅かされる場面を観ると「怖い」と言う。

フィクションの登場人物の「怖い」「痛い」が、自分の「怖い」と結び付くようになったのだ。人の心が想像できるようになったのだ。わかるようになったのだ。
間違いなく、心が成長している。

それにしても突然だった。驚いている。


ところで、幼児にああいうアニメを観せることについては賛否(主に否)あると思うが、うちでは気にしていない。
だって、昔のウルトラマンなんて怪獣が体液を噴き出しながら倒れる描写があったものだし、私が子どもの頃なんかはゴールデンタイムに「北斗の拳」のアニメを平気で放映してたもんだ。

暴力だとか、人がむごたらしく死ぬとか、画がグロいとかが子どもの心にショックを与えるかもしれないが、現実のショックにいきなり直面するよりは、フィクション作品で仮体験しといた方がいいのではないか。
私はそういう考えです。
これにも賛否あっていい。あるべきだ。