昔はね。「いい大人がキャラクターグッズを持つなんてみっともない、恥ずかしい、年相応の物を使えよ」と思ってたんですよ。
特にキティさんね。大人でキティさんに傾倒してるのはヤンキーかヤバい人に決まってると思ってた。めちゃくちゃな偏見である。
でも、軽ワゴン車のダッシュボードにファー敷いてハンドルカバーつけてシフトノブにごっついのをつけてシートはヒョウ柄で、みたいな人たちは漏れなくキティさん好きだ(偏見)。多分その人たちは今、結婚してヴェルファイアに乗ってる(偏見)。
今は考えを改めた。というか、勝手に改まった。北海道弁で言うと、改まらさった(「た」にアクセント)。
なんかもう、誰が何持ってたっていいじゃん。
誰が何を好きでもいいじゃん。何を着ててもいいじゃん。それって私に直接関係ある?関係ありませーん。
改まらさった原因は色々ある。
Twitterを始めインターネットの色々な情報に触れ続けたことによって、世の中全体が多様性を許容する方向に動いているのを実感していること。カッコいい言葉で言うとパラダイムシフトってやつよ。
私自身が、ぐでたまとすみっコぐらしを大変気に入り、既にグッズを数点使っていること。
私自身が、子どもの頃は女の子アニメやお洒落よりも戦隊ヒーローやウルトラマンが好きで、ファミコンゲームや少年マンガも好きで、ラジコンなんかにも興味あったのに、当時はなかなか胸を張って周りに言えなかったこと。おままごとよりも戦いごっこをしたかったこと。
今は昔よりハードルが下がっていて、娘や娘の女友達がポケモン大好きなのをいいなあと思っている。娘がウルトラマンにハマったときはお母さん全力で応援してたよ。娘はすぐ飽きちゃったけど。
一番の原因は、私が歳を重ねたことですね。
知ってるかい、40代半ばっていうのはね、漫画やゲームやドラマ等の創作物で「おっさん」と言われてるキャラが、軒並み自分より年下なんだよ。
32歳が「おっさん」?ふざけんな。
私ぐらいの年代の人たちは、おそらく、精神年齢が若いまま歳だけ取ってる人が多いような気がする。なんとなく、周りを見ているとそう思う。
しかし、自分は若いつもりでも、若い人から見たら、どっからどう見てもおばさんなのだ。しかも、年中すっぴんで安い服着て出勤してる、変わり者のおばさんなのだ。その自覚はある。
だからもう開き直ったの。
年齢こそおばさんになってしまったけれど、何を好きになってもいいだろうと。
自分はこれでいいの。今幸せだし。
他人もそれでいいならそれでいいの。それでいい生き方ができてるなら幸せじゃん。ね。
他人がとやかく言うことじゃないです。
口を開けば他人の噂ばっかりしてる年上のおばさんいるんだけど、そういう人は、軸が自分の中にないのかな、と思います。
その人もそれが楽しいんならそれでいいのかな。楽しそうだし。
つか、よくそんなに他人に興味持てるね。私にゃムリだわ。
自分大好き。