王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

ぽりぽりとねばねば

うちの子どもたちは、子どもの例に漏れず野菜がそんなに好きではない。が、好きな野菜はある。
きゅうりとオクラとスナップえんどうはよく食べる。
あとは、キャベツのコールスローサラダ、人参とツナのマヨネーズ和えサラダ、もやしときゅうりとハムのポン酢和えサラダもよく食べる。ごぼう及びれんこんのきんぴらも好きだ。下の子はたけのこが大好きだ。
これだけ食べられれば十分な気もする。

下の子はまだ自分の欲求に正直に生きている段階だが、上の子は出された野菜を「健康のために出されたもの」「食べるべきもの」としてちゃんと食べるようになった。ゴーヤとピーマン以外は何でも食べる。
上の子だって、小さい頃はやはり食べたくないものは食べない子だった。私が促したり、上の子自身がチャレンジしたりして、だんだん何でも食べられるようになっていったのだ。
 
初めて上の子にスナップえんどうを食べさせた時のことを、今でもよく覚えている。
新鮮なスナップえんどうは、茹でたてに塩かマヨネーズをつけて食べると、甘くて美味しい。
「ひとつ食べてみな?甘くて美味しいよ」と促したら、当時3歳の上の子はスナップえんどうをひとつ手に取り、マヨネーズをつけて、おそるおそる口に運んだ。
ぽりっ。
 
ぽりぽりぽりぽり。
ぽりぽりぽりぽり。
 
止まらなくなってた。
一口めの「ぽりっ」の後、頭の上に「!」が見えたようだった。開眼の瞬間だ。

先ほど挙げた、子どもたちが好んで食べる野菜も、ぽりぽり歯ごたえの良いものばかりだ。

オクラだけはぽりぽりしない。
オクラはオクラでねばねばして楽しいし、それほど味がしないし、削り節や納豆と一緒に醤油かめんつゆで和えてご飯にかけることができる点で、うちの子どもたちに好評である。
 
ぽりぽり、もしくはねばねば。
野菜が苦手な子どもたちには、食感が楽しい野菜から勧めてみるといいのかも。

 

※タグ「ヤッセイ」……以前あった「ShortNote」というエッセイ投稿サービスにて期間限定で開催されていた、野菜に関するエッセイコンテストのために書いたもの。