王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

期待が大きすぎて~すみっコぐらしのこと

話題の映画でも食べ物でも何でもそうなんだけど、私は過度に期待してしまう。
Twitter等のメディアで「これは凄い!」って言われてるのを目にすると、さぞ凄いのだろう、私が今までに観てきた/食べてきたものを遥かに超えるクオリティなのだろうと勝手に期待してしまうのだ。
その結果、実際に体験してみると「……こんなもん?」ってなってしまう。
実際とても面白い/美味しいのは間違いないんだけど、「超えて」くるものは今まで無かった。

当たり前だ。私の期待が過大なのだ。
田舎で過ごしていたって、40年余りも生きていたらある程度の経験を積む。いいものはまだまだ沢山あるが、そうそう「超えた!」という衝撃を受けるものはないのだ。

という状況の中、明日、観てきます。

「映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」。
  

↓↓ここからは完全に蛇足。↓↓

2019年秋、公開直後から「逆詐欺映画」と名高い話題作。ほのぼのキャラクター映画だと思って子どもの付き添いで見に行った大人が涙腺崩壊した、などと言われている映画です。

多分、すみっコぐらしをよく知らない人がそうなるのでしょう。
すみっコぐらしのバックグラウンドをしっかり把握してる私のような人間は、泣けることはあっても「詐欺」などとは思わないと思う。なんなら月イチで更新されるすみっコ公式サイトの普段のストーリーでたまに泣けるから。
今月は「とかげ」がお母さんの夢を見るおはなしで、私は会社の休憩時間に見てうるうるきてしまった。
しかし、その後妙に冷静になって、「とかげがお母さんに会えるのも会えないのも作者の匙加減なんだよな。とかげを始め、すみっコたちを不幸にしているのは作者じゃないのか?わざと可哀想なストーリーを作りやがって」という根幹的な部分に思いが及んでしまった。
それだけキャラクターが立って実在のものみたいになっているということです。私の中で。

まあ、それは昨年末にすみっコぐらし絵本を読んでからずっと思っていたことだ。「すみっコぐらし」というキャラクター商品が存在する限り、すみっコたちの望みが叶うことはない。すみっコたちのハッピーエンドは、即ち「すみっコぐらし」の終焉を意味するのだ。説明しても良いが、絶対長くなりすぎるので割愛する。既に長いし。

すみっコ映画に対しては、既に過剰な期待をしてしまっていたことを反省し、「ただのすみっコ好き」の立場で観てきます。
SNSでいろんなパワーワードが出ているが、すみっコぐらしを知ってる自分が観たら妥当に泣ける映画だった」って意見も見かけました。私もそのへんに落ち着くでしょう。
楽しみだな。