王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

佐藤さん

昔、わが社のとある営業所に、「佐藤さん」が4人もいた。
ある日、「佐藤さんはいらっしゃいますか」と、お客様からの電話があった。
電話を受けた人は「佐藤は4名おりますが」と言った。
お客様は下の名前を失念されたのか、「品のいい佐藤さんをお願いします」と仰った。
電話を受けた人は、4人のうち1人の佐藤さんに電話を繋いだ。

正解だったようだ。

なんかいいなと思ってさ。「品のいい佐藤さん」。
じゃあ何か。他の佐藤さんは品が良くないとでも言うのか。実際良くないけども。

で、電話を受けた人が「品のいい佐藤さん」で特定できるのが凄い。いや、実はそれほど凄いことじゃなくて、私も「品のいい佐藤さん」って言われたらその佐藤さんに電話を繋ぐだろうな。
そのくらい品がいいのかというと、そこまででもなくて、消去法で、他の佐藤さんズには「品のいい」が当てはまらないだけ。
 
他の佐藤さんは……
私の感覚では、
・滑舌の悪い佐藤さん
ぶっきらぼうな佐藤さん(しかも人使いが荒い)
・でっかくて豪快な佐藤さん
のイメージが先行するので、「品のいい佐藤さん」と言われたらあの佐藤さんだろうということがわかる。
 
しかし佐藤とか鈴木とか、人口の多い名字はこういうとき困るね。
野球選手みたいに登録名を名乗る風習ができたらいいのに。
ビジネスの場なのに「イチローさん」とか「まめっちさん」とか、「闇天使†サマエルさん」とか呼ばれる。
どう?←責任放棄