王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

言われないとわからないこと~ブロッコリー事件

自分の考えや好みが世の中の当たり前なのだと勘違いしていることが、私にはよくある。

私には食べ物の好き嫌いがあるので、自分が食べられない物でも他人にとっては美味しいという食べ物があることは理解している。
理解しているつもりだった。
それが私の思い上がりで、「つもり」でしかなかったのだということを、子どもたちによって思い知らされた。
 
我が家では、朝食のおかずの一部にボイルブロッコリーをよく出す。お手軽に緑黄色野菜を摂れるからだ。
子どもたちは比較的ブロッコリーを食べていたのだが、最近、食べが悪くなった。
 
下の子は、朝のブロッコリーは食べないのに、たまに夕食に出すブロッコリーのチーズ焼きはよく食べる。チーズとマヨネーズが美味しいのかな?と思って聞いてみると、「ちがうよ」と言う。
そういえば、下の子は、朝食のおかずをあまり食べない。パンやシリアルとスープだけ食べてごちそうさま、ということもある。
「もしかして、おかずが冷たいのが嫌なの?」と聞いてみたところ、「うん」と言った。
 
なんてこった。
うちでは私が先に起きて朝食の用意をし、その後に子どもたちを起こして、居間に連れてきて、着替えが終わり次第朝食にする。
子どもたちがなかなか起きないときは、おかずが冷めてしまうのだ。
下の子はなかなか起きない。彼が食べる頃には、おかずがすっかり冷めきっている。
私自身は子どもたちの朝食の用意が済んだ後で食べ始めるので、おかずが冷めきっていることには慣れっこだ。また、私はお昼には冷めたお弁当を食べているのだが、息子は園で温かい給食を食べている。だから、息子が「冷めたおかずが嫌」ということには思い到らなかった。
今度から息子の朝食のおかずは、レンジで温め直そうと思う。
 
上の子も、あまりブロッコリーを食べなくなった。
ある日、私が朝食のおかずを皿に並べていると、早く起きた上の子がやって来て、「そっちの方がいい」と、ブロッコリーの茎部分を指差した。緑が濃いつぶつぶの花部分ではなく、ブツ切りにして茹でた太い茎の部分。
 
なんてこった。
私は、ブロッコリーの主役はあくまでつぶつぶの部分であり、茎は「捨てるのがもったいないから仕方なく食べるもの」だと思い込んでいたのだ。まさか茎の方が好きな人がいるとは思いもしなかった。だから、子どもたちには美味しいとこあげようと思って、私は自ら進んで、好きでもない茎部分を受け入れていたのだ。
上の子は「つぶつぶのところ、あまり好きじゃない」と言っていた。逆だったのかよ!
これからは、娘には積極的に茎をあげようと思う。私はつぶつぶ部分を美味しくいただきます。
 
このあとサバ缶トマトスパゲッティの話もしようと思ったけど、さすがに長くなりすぎるので、またの機会に。