王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

おふくろの味~ピザトースト

なにも和食の家庭料理ばかりが「おふくろの味」というわけではない。
私の場合は、ピザトーストを始めとしたトースト関連の料理に、母のイメージや思い出が付いてくる。

今日はピザトーストの話をする。色々なトーストの話をしたいところだが、どうせダラダラ長文を書いてしまって、ピザトーストの話しかできないに決まっている。

最近、子どもたちが色々なものを食べるようになってきたので、母直伝のピザトーストを作って出してみた。
直伝とは言ったが、なーんのひねりもない、ふつーーーーーのピザトーストである。
食パンに、市販のピザソースを塗り、とろけるチーズを乗せ、ベーコンと玉ねぎスライスとピーマンスライスを乗せて、オーブントースターで焼くだけ。
食パンは、何も喫茶店で出てくるような分厚いパンでなくても、6枚切りとかでもいい。
母はサラミよりベーコンが好きだったので、そこが普通と若干違うかもしれないが、好みの問題であり、何ら特殊ではない。

普通に作るだけでとても美味しいのが、ピザトーストのいいところ。
夫も娘も「美味しい」と言って、とても気に入ってくれた。お盆休み期間中に、2回作って食べた。私も大好きなので、これから我が家の定番となるだろう。

ピザトーストを焼いているときの匂いは、私が子どもの頃に母に焼いてもらったピザトーストの匂いと全く同じだ。材料から何から全く同じだから当たり前なんだけど、その匂いが、私の子どもの頃の母との思い出の引き金になる。

思い出といっても大したことないんだけどね。

母がピザトーストの作り方を教えてくれたことがまず一つ。

二つ目は、土曜日に午前授業を終えて学校から帰ると母がピザトーストの準備をしてくれていて、焼きたてを食べさせてくれたこと。
※私の時代は土曜日は休みじゃなかった。

三つ目は、玉ねぎたっっっぷりの母仕様ピザトーストを小学生の私が誤って朝食に食べてしまい、歯みがきして登校してからもしばらく口の中が玉ねぎ臭かったこと。

その程度の、軽い思い出です。

でも、特に二つ目の思い出の、土曜日に家に帰ってから母が焼いてくれるピザトーストの匂いは、空腹の私の心を否応なく刺激してくれました。
もうピザトーストは私の「おふくろの味」認定でいいね。ダメとは言わせんよ。

思うに、「おふくろの味」というのは、その料理の調理工程もしくは完成品の味や匂いが、いかに過去の記憶にコミットできるかによって決まるんではないですかね。
だから、私にとっては、トースト系全般が「おふくろの味」かもしれないです。
土曜の午前授業を終えて、お昼に焼かれるトーストの匂い。
あれは何物にも替え難い、匂いの思い出である。
匂いは、思い出に直結しやすい。

第一話 ピザトースト


 
次の話、どれにします?
・ポテサラトーストサンド
・カレートースト
・フライパンで焼く目玉焼きトースト
・シナモントースト

※これらは気が向いたら書くかもしれませんし、もし熱烈なリクエストがあればそれを書くかもしれません。基本的には気まぐれです。
※案の定、ピザトーストの話しかできなかった。