王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

ゲームに理解のある親

子どもがお風呂の時間もしくは寝る時間なのにゲームやっててなかなか終わってくれないときの対応は、親によってまちまちだと思う。
うちは緩い方。
娘に「セーブするまで待って」って言われたら「仕方ないなあ」と思うし、実際にセーブするまで待つ。
 
私及び夫が、ファミコン世代ど真ん中だからだ。ファミコン全盛期を小学生として過ごし、色々なゲームに触れ、パスワードだのセーブだのロードだのの概念を知っている。だから娘のゲームの「セーブするまで待って」を待つことができる。

せっかくゲームが進んだのに、セーブもさせてもらえず中断させられる悲しみを、私は身をもって知っているからね。
出かける直前までファミコンドラクエ3をやっていて、父に「今もう少しでお城だから、セーブするから」って言ったのに、父から見たら単に面白くてゲームをやめられないだけに見えたのだろうね。
予定の時間を過ぎたからといって、カセットを本体から直接ぶっこ抜かれて、窓の外(地面は土)にぶん投げられたよ。
小6にして、マジの大号泣をしたよ。「カセット壊れちゃうー!!データ消えちゃうーー!」って。

この事件の重大性がわかる人は、ゲームに対する理解がある人です。
尚、理解できないのが悪いということではないです。私はたまたまファミコン世代に生まれ、たまたまドラクエやってただけです。
 
当時のドラクエは、セーブしたあと、本体のリセットボタンを押しながら電源を切るよう推奨されていたのですよ。それをしないとセーブデータが消えるおそれがあったのです。私は小学生だったので、「リセットを押しながら電源を切らないとデータは必ず消える」くらいの恐れを抱いていました。それを、電源が入ったままカセットをぶっこ抜き、更にそれを外(ただし地面は土)にぶん投げるなんて!精密機械だから絶対壊れると思いました。
後日起動したら何の問題もなく動きましたが、もし壊れてたら一生父を憎んでいたかもしれません。
いや、壊れてなかったのにしっかり憎んでいます。父、とっくに鬼籍なのに。未だに許せない。

というわけなので、私は娘の「セーブするまで待って」を無下にできません。セーブするまでのプレイ軌跡は大切だから。データが消えたら悲しいから。
それを、ファミコン世代でない父は、根本的に理解できなかったんです。

娘は幸せだよ。多分。

今、私と夫と娘は、スマホで同じソシャゲをやっています。女神転生D2。家族共通の話題になっています。
メガテニストの私が軽い気持ちで始めたら、夫がハマってしまいました。スマホ持ちの娘にも勧めて、今ではみんなでハマっています。息子には、いいガチャを引かせてあげています。

夫がゲームに一生懸命なので、娘に「イベントやってるか?明後日までだぞ、ちゃんと進めた方がいいぞ、色々もらえるから」とか言ってます。
娘が忘れていようものなら「ちゃんとやれよ!」とか言ってます。
ゲームってやつは、やらされたら楽しくなくなっちゃうのはわかってるんだけど、私も「このイベントは絶対やった方がいいよ」とか言っちゃいます。
 
娘は幸せなのか。