王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

○○ネイティブ世代

デジタルネイティブ世代」って言葉があります。物心ついた時からインターネットが当たり前にあった世代のこと。
調べ物もすーぐインターネット頼みだし、人間関係もネット上で構築しちゃうのが心地いいので面と向かっての報・連・相が苦手だとか。

でも、ネイティブでもないのに私はインターネットの世界が心地いいです。インターネット万歳です。バチクソ昭和生まれのくせに、生身の人間関係とか固定電話とか本当に苦手です。全部メールかチャットで済ませたいです。生身の人間、嫌い。人間、怖い。
私みたいな陰の者でも生きやすい世の中になってきたことを感じます。やっと時代が私に追いついてきたよ。

だから、「○○世代」なんてくくりは意味がないのです。

しかし、インターネットに限らず、「これが出る前と出た後では全然違う」というものは確かに存在します。「画期的」「革新」「ブレイクスルー」と言われるやつです。


シャウエッセンネイティブ世代』
物心ついた時からシャウエッセンが食卓にある世代のこと。

それまでのウインナーは、皮が柔らかかったんです。タコさんウインナーでおなじみの赤ウインナーが幅をきかせていましたし、「皮なしウインナー」なんてものもありました。
そこに革命の旋風を起こしたのが、日本ハムの「シャウエッセン」なのです。
 
「美味なるものには音がある」のキャッチコピーを引っさげ、ボイルしてぷりっぷりになったウインナーが「パキッ!」と音を立てて割れるCMを、私と同世代以上の方ならご存知でしょう。
それまでのウインナーは「へにっ」て感じでした。そんな環境での「パキッ!」はインパクト十分です。
「あらびき」という概念も初めてだったように思います。それに比べて、それまでのウインナーは、すり身を固めたかまぼこみたいな代物でした。
 
シャウエッセンの後を追うように各社が色々な商品を出しましたが、シャウエッセンがナンバーワンです。←思い切って断定した。
グランドアルトバイエルンが善戦できるけど、シャウエッセンには及ばない。
 

カルピスウォーターネイティブ世代』
物心ついた時からカルピスウォーターを買えた世代のこと。
 
それまでのカルピスって、水で5倍に割る飲み物だったんです。いや、今でも希釈タイプのカルピスは売ってますよ。売ってますけど。
昔は希釈タイプだけだったんです。そのまま飲める形のカルピスは売っていませんでした。

カルピス飲みたいとき、いちいち水で薄めるのはめんどくさかったです。
夏の暑い日、カルピスをぬるい水道水で薄めて、たまたま氷を切らしていたときは、がっかりしたものです。
※この時代は、ボトル入りミネラルウォーターはまだ一般的じゃありませんでした。いわんやウォーターサーバーにおいてをや。
水が飲みたいときは、水道水一択でした。麦茶はいつも冷えてたけども。

「金持ちの家のカルピスはうちのより濃い」みたいなネタがあるあるだった時代でもありました。
 
そんな中で1991年に発売されたカルピスウォーター
水で薄めなくても冷たくて美味しいカルピスが飲める!
むしろなんで今まで売ってなかったのか!
そんな気持ちで私はカルピスウォーターを歓迎しました。今でもたまに飲みますし、子どもたちも大好きです。

なんでだろね。
濃縮タイプの方が雑菌が繁殖しにくいし、商品の保管スペースがコンパクトだったのかも。
当時は500mlペットボトルが解禁されてなかった時代だったので、薄めたカルピス・しかも缶入りのやつはかさばるし重いし、流通に不利だったのかもしれない。
「薄めて売ろう」と言い出したメーカーの人は、凄いブレイクスルーを成し遂げたんです。
 
なんか他にあるかな。「○○ネイティブ世代」。
インターネットほどのものはないかもしれないけど、シャウエッセンカルピスウォーターぐらいのものなら、考えればまだありそう。