王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

渡辺は豆をまかない・本歌取りと後日談

私がはてなブログに引っ越して来る前に文章を投稿していたShortNoteというサービス(現在はサ終)にて、確か昨年のこの時期、「渡辺は豆をまかない」というタイトルのノートを投稿されていた方がいらした。タイトルこれで合ってましたかね。
※コメント不可の場合は無理してコメント下さらなくても大丈夫ですよ。事情は存じておりますゆゑ。

今ではだいぶ浸透してきた豆知識(節分だけに豆)(やかましいわ)だが、苗字がワタナベの人は豆をまかなくてもいいらしい。そのことを題材とした楽しいノートであった。
現在それを読むことができないのが寂しい限りである。

昔、渡辺綱という英雄が鬼を退治したので、今でも鬼はワタナベ姓の人を恐れており、節分でもワタナベさんちには襲ってこないのだそうである。だからワタナベさんは豆をまかなくてもいい。渡辺でも渡邊でも渡邉でも、その他いっぱいあるワタナベでも、どんなワタナベさんでもいいらしい。

私は社会人になってからそのことを知った。
幸い(?)私の住んでいるあたりは、ワタナベさんがやたらと多い。佐藤さんと同じくらい多い。だからこのネタを知った当時、会社で、ワタナベさん3~4人にアンケートを取ってみた。
すると、私が聞いたワタナベさんたち全員、豆をまかなくてもいいということは知っていながら、毎年豆まきを行うのだそうだ。
理由は、「なんとなく一応やる」「やらなくていいのは知ってるけど、子どもたちが楽しそうだからやる」「子どもたちを年中行事に親しませるためにやってる」みたいな感じだった。

なんということでしょう。私が取材したワタナベさんたちは、わざわざ豆なんかまかなくても鬼より強いのに、面白いからという理由で敢えて豆をまくのです。
「今度のテスト自信あるし100点間違いなしだけど、一応勉強はしとくか」みたいな余裕を感じます。

そういった取材結果を、当時、本家「渡辺は豆をまかない」のコメント欄に書かせて頂きました。

今思うと、「100点取れるけど一応勉強する」に加え、「舐めプ」「死体蹴り」的な、すげえ上からの余裕とも取れますね。すげえぜ豆をまくワタナベさん。こっちの方が「鬼に金棒」なんじゃないのか。「鬼に金棒」の同義語、「ワタナベに豆」。


こういう思い出を書きに来ただけじゃないんですよ今日は。
今年、会社でもう一人ワタナベさんから豆まき事情をを聞くことができたんです。

そのワタナベさんは、豆まきをしないワタナベさんでした。その人はワタナベ家に嫁いだ後天的ワタナベさんです。嫁ぎ先のワタナベさんが、豆まきをしない堂々たるワタナベ家だったようです。小学生のお子さんが2人いるようですが、それでも家で豆まきをしない、誇り高きワタナベ家のようです。
※豆まきをするワタナベさんを下に見る意図はありません。

そのワタナベさんは、「このままでは子どもたちが豆まきを知らないまま大人になりそうだから、今年は豆を買って豆まきしようかなー」と言っていました。
私は聞きました。「え、お子さんたちの幼稚園とか小学校で豆まきイベントなかったの?」と。

そしたら、そこに衝撃の事実が!

そのワタナベさんのお子さんたちの幼稚園とか小学校で、「あなたはワタナベだから豆まきしなくてもいいんだよ」とか言って、全員に配られる豆をもらえなかったり、みんなが鬼の絵を描いてるときに描かせてもらえなかったりしていたみたいです。

ええー何それ。
一種のイジメ?可哀想じゃない?
その地域のワタナベさんはみんなそんな仕打ちを受けてるの?(それは聞き忘れた。)

風習を大切にし過ぎじゃない?
もしや、先生たちが鬼……?

ちょっと、あまりの衝撃の大きさに、細かいことが聞けませんでした。

うちの子どもたちの同級生にもそれぞれワタナベさんいたけど、クラスの子みんなと同じく豆まきしたり鬼のお面作ったりしてたなあ。

なんかモヤモヤするけど、このまま終わります。終わるしかないので。