王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

子育ては夫婦協業です

息子が体調を崩している。
昨日突然発熱し、今日はお腹が痛かったようだ。
昨日は私が仕事を休んで、これで今年度の看護休暇を全て使い切った。
有休も残り少ないので、今日は夫に休んでもらった。
いい夫だし、夫の職場の雰囲気は良い。それは間違いない。感謝している。
 
が、ここで私が「感謝」するのって、そもそもおかしくないだろうか。休んで「もらった」って。

私はフルタイム正社員(但し帰りは30分時短)だ。ある程度融通は効くが、無くてはならない仕事をしている。完全に穴が開いたら困るのである。まあまあ収入もある。
なのに、子どもが体調を崩したらまず私が休む。

同じ職場で仕事をフォローしてくれるメンバーには感謝しかない。大半が男性だが全員既婚子持ちという、ある意味偏った職場なので、私の立場に対して理解がありすぎる。
休んだ次の日に申し訳ない気持ちで出社すると、まず上司から「お子さん大丈夫?」って声をかけられる。なんてホワイトな職場だろうか。有難い。ほんとに有難い。
 
夫の方が収入が多いし、夫の方がおそらく重要なポジションにいるので、まず私が休むことについては私も割り切っている。
でも、夫が休んだとき、私は必要以上に「ごめんね」「ありがとう」を言い過ぎていないだろうか。

いや、いいのよ。感謝はいくらしてもいいのよ。感謝が全くないよりはずっといい。
しかし、子どもは夫婦二人の子どもなんだし、お互い仕事をしてて会社や社会に責任があるんだから、平等に休むのが妥当だろう。夫が子どものために仕事を休むことって、そんなにそんなに感謝すべきことなのかい?と思ってしまった。
 
こういうこと、不満もないのに当事者本人が言うことではないな。仕事休むの好きだし←おい。
 
もっともっと、父親が看護休暇や有休、育休を気軽に取れる世の中になればいいですね。
むしろ、取れるのに使わないのもったいないよ?

母親が「私ばっかり休んでる!有休足りない!」と思うのと同様、父親側も「女ばっかりずるい!俺だって休んで子どもの世話したい!看護休暇使いたい!育休取りたい!なんなら専業主夫になりたい!養ってもらいたい!」って声を上げていけばいいんじゃないですかね。
あ、子どもの世話をしたくない人もいるのか。

女ばっかりブーブー言ってるのが不満なら、男もブーブー言っていけばいい。でも男側が声を上げにくいのではないだろうか。
なぜなら「男は仕事をして女より稼ぎが多くて当然」という価値観がまかり通ってるから。男のプライドがあるから。
そういう意味では男も可哀想だと思います。明らかに社会人に向かない男性もいますからね。女だったら社会人に向かない人は(今の社会では)男に養ってもらえるけど、男は逃げ道がない。

働く女性に養われる男性が増えるのも、男女平等の一つの形ではないでしょうか。
もっとも、女性側も「自分より上の男性」を求める傾向にあるので、難しいですね。そっちも改革していかなきゃいけない。
 
育休取った大臣こと進次郎については、正直私は、大臣という立場で育休とかバカかよと思います。しかし、「立場のある父親が育休取得、素晴らしい!」という意見が一定数あるようなので、役に立っていると見なしていいとも思います。進次郎も進次郎で「子育て大変だよ!」って発信してるしね。これで子育ての苦労が男性の皆様に広まってくれれば、それはそれは良いことです。
環境相じゃなくて厚生労働相が育休取ったらもっとインパクト強いんだろうな。「働き方改革や~~~~!!!男女同権や~~~~!!!」って。
 
はい、冒頭の「感謝」の話に戻ります。
 
私は、子どものために休んでくれた夫に感謝します。
夫も、子どものために休んだ私に感謝すればいいと思います。
これでオールオッケーーー!

……たまに私が休んだとき、「(子ども)ちゃんをありがとね」とねぎらいの言葉をかけられることがあります。
このおかげで私は不満がないのかも。
 
感謝の言葉は大事だぞみんな!
感謝してなくてもとりあえず何でも「ありがとう」を口癖にするんだ!私はやってるぞ!感謝の気持ちがなくても!
それだけで上手くいくことあるから!ほんとに!

息子はインフルではなく、ただの胃腸炎でした。