王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

同じ書き出しから始まる パート1 大掃除編

ある日、娘が、「連帯責任」の名の下にクラス全員怒られたとぶつくさ言っていた。
「連帯責任って、一番嫌いな言葉だよ」と娘は言った。
なるほど。

私の一番嫌いな言葉は「大掃除」かなー。
娘にそれ言ったらややウケた。
 
さて年末大掃除。
今日は家中の窓をきれいにした。
「今日は、窓を、拭く!」って家族に宣言してからやった。宣言しないとやらないことが目に見えているからだ。

私は本当に掃除が嫌いだ。共働きで夫と家事を分担しているが、洗濯と料理を全面的にやる代わりに掃除は全面的に夫にやってもらってるくらい、掃除が嫌いだ。
掃除は自然の摂理に反している。熱力学的には「エントロピーが増大する」のが自然な状態である。掃除は、増大したエントロピーを減少させる行為だ。だから多大なエネルギーを必要とする。
……という屁理屈をこねるくらい、私は掃除が嫌いだ。
 
今日は頑張ったんだよ。珍しくやる気が出たから、やる気があるうちに窓拭きを片付けた。
 
こんなときいつも思うのが、私の身長が162cmあって良かったのか悪かったのか、ということだ。
平均よりやや大きめ、但し長身とは言えない。
だが、このくらいあると、家の窓の高いところに手が届いてしまう。よって、独身の頃から、大概のことは自分でやっていた。

もし私が身長153cmだったら、「窓の上の方届かない~」って言って窓拭きを夫に代わってもらえることだろう。
しかし162cmの私は自分でできるから、誰かに頼もうという発想がそもそもないのだ。
 
話は変わるが、去年か一昨年(私はそういう時間関係を覚えられない)、社員旅行に行った際、新幹線に乗った。
私の席のブロックで、身長155cm未満くらいの女の人たちが、荷物を棚に上げようと頑張っていた。
「私やりますよ」と言って、荷物を棚に乗せてあげた。
感謝された。
 
女性の手の届かないところの作業を頼まれてまんざらでもない男性の気持ちがわかった気がした。ちょっと気分いいなこれ。

モテる女性は、男性に作業を頼んで、男性を気持ちよくさせるのだという。
モテない女性の私は、自分でできることは全部自分でやってた。
自分でできることも男性に頼むのがモテ道なのですかな。
私みたいな、気い使いーの不器用人間には、モテ道は遥か彼方、外国の街の通りみたいですな。

もしも私が153cmだったとしても、踏み台活用して全部自分でやっちゃいそうだしな。
 
うん。モテは身長じゃない。
自分で全部できることを誇りと思うかどうかは、あなた次第。