王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

ブドウにまつわるエトセトラ

ブドウって、美味しいんですけど、私はいちいち皮をむくのが億劫なので、自分からはあまり食べません。
昔ながらのデラウェアとか、黒いブドウ(スチューベン?)など、粒をつまんで口に入れてチュルッと身だけ食べるタイプのブドウなら、まだ食べようかなという気になれます。デラウェアは種無しなのも嬉しいですね。たまにジベレリン処理失敗して思いっきり種が入ってて、デラウェア買った意味ないだろっていうやつもありますが、それはレアケース。
※レアというには遭遇率が結構高い。

巨峰は、味は大好きなんですが、皮がむきにくいのが最大のネックですね。
「皮をむく」というコストと食べたときのハッピーを比較すると、私は巨峰に対してはコストの方が大きいです。
ハッピーが勝る場合にのみ、人は生フルーツを買うんです。
 
私がわざわざ皮をむいてまで食べたいフルーツは、りんごとラ・フランスとメロンと和梨ぐらいのもんです。
(むきやすいみかんやバナナは、それほど私にヒットしない。)

そういう考えの人は多いみたいで、現代人のフルーツ離れが進んでいると聞きます。
同時に、皮ごと食べられるブドウや皮のむきやすい柑橘の新品種がどんどん増えているように思います。
 
皮ごと食べられるブドウ(主にチリ産)が、ある時から市場に忽然と現れました。皮をむきたくない日本人のニーズにばっちりハマった品種と言えるでしょう。しかも激安。
地球の裏側から運ばれてくるブドウなんか、残留農薬とか防腐剤などの点で大丈夫なのかい?と、私は最初思いました。
今調べてみたところ、冷蔵技術のおかけで、船便で2週間程度経っても大丈夫なんだそうです。そうか、やっぱり船便なのか。空輸だったらあんなに安価で売られないもんねえ。ひとつ謎が解けた。
 
そういえば思い出したんですけど、山形の果樹園のブドウ狩り(生ってるブドウ食べ放題)に行った際、果樹園のおじさんが、ブドウの一番美味しい食べ方を教えてくれました。その時生ってた品種はデラウェアとスチューベンでした。
 
おじさん曰く、「口に入れて皮から身を出したら、噛まずに丸呑み」が一番美味しいそうです。種なんか気にしない。
皆さんご存知の通り、皮と身の境目が甘くてやや渋くて香りが良くて美味しい上に、種の周りは酸っぱいので、チュルッと呑み込むのがいいそうです。
逆に酸っぱさを味わいたい人は、軽く噛んだらいい。
 
でもその方法、巨峰などの手で皮をむく品種には使えないんだよなぁ……。
チュルッと口の中に身を放り出せる巨峰が開発されたらいいなぁ……。無敵の巨峰だよなぁ……。
 
実はあります。
うちの庭に。
夫が、家で娘が食べた巨峰の種を適当に鉢植えしたら、偶然できたんですよ。
味は完全に巨峰、それでいて皮がチュルッとむける、奇跡のぶどうが!

一般的に、市販の果物から取った種を植えても、同じ品質のものはできません。
親と全く同じ遺伝子ではなく、祖先の遺伝子の影響も受けちゃうから。
美味しい果物が生るかどうかは運次第なんです。大抵は美味しくならないそうです。
 
なのに、うちで巨峰の種を適当に植えたら、味はそのままに、むける巨峰ができちゃった。
これ、定着できたら商売にならないかな。
むける巨峰、絶対売れるよね。種無し巨峰なんかより価値も需要もあるよね。
 
今年も生るかどうかはわからないので、夢物語だと思って下さい。
 
ブドウのこと全部ブッ込んだら、長くなりすぎました。
私が一番好きなフルーツは、りんごです。