王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

私の仕事の話~たとえ話で

怒涛の試作ラッシュが終わって、やっと落ち着いて本来の仕事ができるぞー!


……以前より、私の仕事は工場勤務で化学系で技術系ってことは何度か言ってきた。しかし、具体的に職種バレとか職場バレはしたくないので、ぼかしてきた。

今回はより大胆に、たとえ話として、私の職場をスナック菓子工場になぞらえて、最近の状況を述べたいと思う。

↓以下たとえ話

本来の私の仕事は、スナック菓子の材料の配合を作る人である。

どんな原材料をどのくらい使うか決めて、実際に小さい設備で混ぜたり練ったり焼いたり揚げたりしていろいろ試作して、味とか食感とか保存性を試験したりもする。うまくいったら、量産用の大きな設備で作れるようにする。

配合を作る際には、法規制で使っちゃいけない原材料を使わないように気を配る。たびたびお客さんからの問い合わせで「この成分は入ってませんよね?」っていうのを受けて、原材料のメーカーにそれを問い合わせることも、仕事の一部である。

また、味とか食感とか保存性を試験するときに、社内にある試験機ではできない試験を、外部の試験センターに依頼することもある。丸投げじゃなくて、試験の条件を指定したり、試験結果を解析したりしないといけないから、相応の知識を持ってないといけない。

スナック菓子に異物が練り込まれてたりしたら、その異物が何なのか、どこから入ったのかを分析することも、私の仕事である。
分析といえば、他社のスナック菓子の原料を分析したり、お客様が他社から買った菓子がなんかすぐ変質しちゃうから原因を調べてほしいとかいう、ある意味での無茶振りを引き受けたりもする。お客様がそれで認めてくれて我が社に仕事が来れば利益に繋がるためだ。

あとは、慢性的に製造上の問題を抱えている製品の問題点を解決するとか、これまでにない味/これまでにない製法の開発もする。

量産ラインに乗ってる製品の原材料が製造中止になったら代わりの材料を見つけてまた一から試験するとか、それが決まったら配合表の改定とか、量産用設備で現場の人が作業するための標準書を改定するとか、そういうのもやる。

中小企業はとにかく人手が足りないので、いろんなことを少人数でやっている。

そんな中、私の本来の仕事とは言えない、「小口の顧客のためにスナック菓子を10袋くらい作って売りたいんだけど、大量生産用の設備では1回で100袋も1000袋もできてしまうので、試験用の小さい設備で同じやつをちょっとだけ作ってくれ」というのがある。
大企業だったら「そんなんやってられるか」って断る案件である。しかしウチは中小企業なのだ。お客様のお仕事は、なるべく断らない。次の大きな仕事に繋げるために、小さな仕事も拾う方針なのだ。
配合や作業手順はもうできていて、私が小さい設備で作るだけの作業である。
好きか嫌いかで言ったら、作業自体はけっこう好きである。しかし、一気に何種類もの試作依頼が来て段取りや業務調整などに時間を取られたり、「急ぎの依頼入ったから明日お願い」「依頼忘れてたから最短でお願い、ごめん」などと言われたりしたら、うんざりする。
それがしょっちゅうある。

設備を動かすからには使用前後の清掃が必要だし、倉庫から材料を必要量だけ出してくるのだって手間がかかる。だから私は効率を求めて、似た作業はなるべく1日にまとめ、意図的に作業をしない日を作ってデスクワークに集中するなど、工夫をして回している。

それなのに。今日・明日はみっちりデスクワークの日だ~!業務進めるぞ~!って決めてたのに、「急ぎでお願い♪」なんて依頼が入った日にゃ、xxxxxx(伏字)ですよ。
仕事をしてる以上、予定を狂わされることなんてザラにあるとは思う。しかし、当たり前にストレスは感じますよね。その分だけ私の本来の業務が停滞するんだから。憤りを感じますね。
マジでみんな、生きてるだけで偉いと思う。会社などで勤務していない人でも、色々と予定を狂わされることはあり、それに耐えてるみんなは本当に偉い。


たとえ話は以上だ。↑

なんか後半、スナック菓子工場のたとえ全然関係なくただただ仕事上の愚痴を言ってた気がするけど、気にすんな。多分どこの職場でも似たようなことはあるだろう。

人手が足りないってほんとに嫌よね。作業を分担することすらできねえ。

でも人間関係が悪くないからやっていけてます。そこは良かったです。


ってことでね。ほんとに試作ラッシュが終わって、昨日・今日は本来やるべき業務が捗ったわ~。2か月前から放置してた仕事も片付いた(←自分でもそれはさすがに溜めすぎだと思うんだが、上司や依頼者から何の確認もなかったので、誰も困ってなかったんだろう)。

 

来週も爽やかに仕事をします。
但し、油断してるとガンガン臨時の試作依頼が入るので気が抜けない。