王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

浮上のきっかけ~化学分析のこと

いきなりつまらなそうなタイトルつけてすみません。内容もいつにも増して独りよがりです。
が、書きたいから書きます。書くことが私のセラピーでもあるからして。
 
前回、やる気のない時期からやっと脱却した話を書きました。脱却のきっかけは、無心で布マスク作りをしたことが「決め手のセラピー」だったと書きました。

 
「決め手」じゃないきっかけを、もう一つ思い出しました。
 
工業試験場に、分析に行ったこと。
 
最近、自分の殻に閉じこもりがちだったり、殻から最低限外に出たとしても決まったメンバーばかりとしか会話しない日々が続いていたため、外部の人と会って会話をしたことが何らかの刺激になったのかもしれません。
 
工業試験場には、わが社が持ってない分析機器を使いに行きました。
なにしろ滅多に使わない機器、私一人では使えないので、職員の方に操作をしてもらいました。 

職員がやるなら、私が行く意味ないでしょ?とお思いになった方がいらっしゃるかもしれませんが、こういうやつは、依頼する側が主体性を持ってないといけないのです。測定条件だとか、ここをこうして下さいという指示が不可欠です。
それが難しいところでもあるし、面白いところでもあります。

「虫メガネで雪の結晶を見る」場合を例に取るとわかりやすいかと思います。
温度が高いと、雪が溶けてしまう。外でやるべし。
黒い紙を敷かないと、例えば背景が白だと、ちゃんと見えない。
降りたての雪でないと、例えば地面で踏まれて圧縮された雪や一度溶けて凍った雪だと、結晶の形は崩れてしまっている。
そういうことを知らないと、きれいな結晶は観察できないのですね。
 
機器分析もおんなじです。
前処理が全てだと言っていいほど、前処理の仕方次第で結果が違ってきます。
条件設定も。
 
あとは、生のデータを見て、その結果をどう捉えるかというのも、人によるところです。
 
っていうことから、やっぱりこの分析は私がやるべきだったし、私でなきゃできなかったね。今回の私は依頼する側だったが、社内では、私は分析を依頼される側でもあるのだ。だから依頼のポイントはだいぶわかってる。
 
……と、若干天狗になりつつ、自己肯定感を高めつつ、純粋にテンションも上がったので、私は浮上できましたとさ。
 
普段私は人付き合いが苦手とか嫌いとか言ってて、それは本当にそうなんだけど、それでも人と接すると新鮮な刺激を受けることが多いんですよね。
コロナ禍で外部の人と接する機会が激減して、これもこれで私には心地好かったんだけど、やはし、人は人との関わりの中で生きるものなんだなということを思い知りました。
めんどくさいけどね。人。

あれ?もしかすると、私の不調の原因って、「コロナ禍のせいで自分の殻に閉じこもってた弊害」だったのでは……?