王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

赤飯考

今日のお昼ご飯(の一部)。
赤飯。
おいしいよねー。

いや私は大好きなんだけど、世間的な人気ってどうなんだろう。

 

赤飯とは、もち米と小豆(注1)を混ぜて蒸かしたご飯である。ごま塩をかけて食べると非常に美味しい。
赤色は縁起がいいので、昔っから、何かおめでたいことがあると赤飯を炊いてお祝いしていた。私が子どもの頃は、親やら祖父母やらがよく他所のお祝いで赤飯をもらって来てたような気がする。なんか朱色の、南天みたいな植物の絵が描かれた紙が巻かれた、プラスチックのパックに入ってた。端っこにスライス紅生姜が乗ってて、その紅生姜の下の赤い生姜汁が染みた米が一番美味しかったなあ。

……ちょっと待てよ。赤飯の折詰に紅生姜って全国区の話かな?まさか北海道独特の習慣だったりしないかな?
こういうのなんですけど……。

画像は借り物ですが、注1でしっかり説明しようとしてた北海道式の甘納豆の赤飯だな、これ……。

あああーそれじゃもう、先に注1の説明しちゃおうか。

(注1)一般的には赤飯の豆は小豆だが、北海道の赤飯は甘納豆が入っていて、食紅で色付けされている。もちろん甘い。
 但し、北海道つってもいろんな家があるわけで、私の実家の赤飯は、小豆の甘くない赤飯だった。もしかしたらおばあちゃんが青森県出身だからかな?
 他所の家からもらった甘納豆の赤飯を食べたら当然甘くて、「いつもの甘くない赤飯の方がいいなあ」と思ったことがある。

 北海道の甘い赤飯は、トリビア好きの人たちの間では既にそこそこの知名度があるし、農林水産省HPの「うちの郷土料理」でも紹介されている。

www.maff.go.jp

 私、農林水産省HPのこのコーナー、かなり好きです。「鉄腕DASH」で「農林水産省のコレで紹介されていない郷土料理を見つけよう」みたいなコーナーやってるしご存知の方も多いとは思いますが、マジでいいです。わくわくします。
 日本全国には私が食べたことのない、昔から伝わる郷土料理がいっぱいだぁ。

 

はい注1の説明終了。長いっしょ。だから最後に持ってきたかったのに、紅生姜のスライスなんて余計な情報を思い出しちゃったからさあ。
でも、紅生姜の下に数時間敷かれて赤く染まった米の部分が一番美味しいのは本当。
甘納豆の赤飯じゃなく小豆の赤飯でも、家族がもらってくる赤飯の折詰(パック詰)には必ず紅生姜が入っており、その下の米が一番美味しかった。姉妹で取り合いしてた。

 

ここまでで既に1000字くらい書いてるけど、やっと本題に戻ろう。

赤飯って、世間一般的に、どのくらい人気があるんでしょうかね。

コンビニのおにぎりコーナー、必ず赤飯おにぎりが置いてありませんか?

今日は天皇陛下のお誕生日(祝日)だったけど私は出勤で、自分のお弁当作るのダルかったから、通勤途中のコンビニでお昼ご飯を買って行きました。
赤飯は必ず置いてあるとの確信のもと、朝買った赤飯おにぎりをお昼に写真に撮って「どうしてコンビニには必ず赤飯おにぎりがあるのだろう」というネタにしようと最初から決めていました。
案の定、赤飯おにぎりはありました。買いました。無事ネタにできました。美味しく頂きました。

コンビニ黎明期からずっと、赤飯おにぎりは、ド定番の「鮭」「梅」「昆布」「ツナマヨ」「明太子」あたりと共に必ず置いてあるイメージなんですけど、間違ってますか?

私は赤飯おにぎりが大好きですが、世間のみなさんも好きなんですか?だから必ず赤飯が置いてあるんですか?

鮭とかツナマヨとか、エビマヨとか明太子とか、そういう「強い」やつに混じって必ず赤飯が置いてある気がするんですが、赤飯はそこまで「強」くはなくても、梅や昆布あたりと同格の、「なんとなくマスト」のポジションですか?

それとも、もち米主体で他のおにぎりとは違うけど、だからこそ独自性を確立できてるパターンですか?
ミスドでいう「ハニーチュロ」のポジションですか?
マックでいう「フィレオフィッシュ」のポジションですか?

もしかして、何かお祝いしたい人が赤飯おにぎりを買うんですか?コンビニ運営さん、もしかして、「何かお祝いしたい人が買うだろう」と想定して、赤飯おにぎりをマストにしてるんですか?

ひとつだけ言える確かなことは、売れるから消えないんでしょうな。
つまり、赤飯おにぎりを食べたい顧客が無視できない数で存在するから、赤飯おにぎりは廃番にならない。むしろ基本ラインナップの一角であり、売れている商品であるということだろう。

みんな、理由はどうあれ、赤飯好きなんですね。