王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

会話(タイトル難しい)

昨日の話。
三連休を終え、子どもたちが寝たあと、私は夫と酒を飲んでいた。これは毎週末のことで、次の日が仕事だという日に限って、なぜか、飲みながら話がよく盛り上がる。よく飲み過ぎるし、よく夜更かししてしまう。良くない習慣ではあるが/だからこそ、楽しい。

週末の二人飲みのときは、最初から話し込んでいるわけではない。テレビのニュースともワイドショーともいえないやつや深夜バラエティなどを垂れ流しにしながら、夫はスマホでゲームか漫画、私はスマホでゲームか読み物閲覧をしている。
そのうち、何かをきっかけとして会話が盛り上がるのである。子どもたちがその場にいないので、気を遣わずにいろんなことが言えるのも、楽しい理由のひとつだろう。
 
昨日の話題は、相撲のことだった。
夫が相撲漫画を読んでおり、「普段相撲観ないし、デブがぶつかり合ってるだけのイメージだったけど、相撲漫画を読むと相撲の凄さがわかるよ」とか言ってた。曰く、お相撲さん本気のぶつかり合いは、トラック(軽?)が衝突するくらいの勢いなんだとか。ほかいろいろ。 

けど私はゲームやってて、流しながらうんうん言って話を聞いていた。すみっコぐらしのパズルゲームは相変わらず難易度が高い。

夫「本物のお相撲さん見たことある?近くで見るとすげえデカいんだよ。」
私「ああー。ディズニーランドで見たことあるー!ほんとデカいよねえ。ディズニーランドで遭遇率高い気がする。」

私はディズニーが別に好きではなく、ディズニーランドは3回しか行ったことないが、うち2回、お相撲さんの集団に会った。お相撲さんはマジでデカい。
 
夫「今までの力士で一番強いのって誰だと思う?」
私「雷電じゃない?」 
夫「は?」
私「雷電為右衛門。江戸時代の実在した力士。2mくらいあったらしいよ。」
夫「……江戸時代で2mはヤベえな!」(やさしい)

夫としては、朝青龍とか千代の富士とか、我々世代が知ってる力士を想定していたようだ。そのあとちゃんと、朝青龍千代の富士の話をした。

なんか、私、めちゃくちゃ会話下手くそだな。会話がキャッチボールだとしたら、暴投ばかりしている。

私は、会話下手の自覚はある。
夫も夫で自分のペースを崩さないから、結果的に会話が成り立ってるみたいなところがある。

自覚があるから、わりと最近、「お話し上手さんが会話中に考えていること」みたいな、簡単に読めそうな本を買ったんだわ。
読んでみたら、お話し上手さんは、相手になんか言われたら、相手側から見て「こう言って欲しいんだろうな」ということを推察するみたいだ。

例えば、先程の「一番強い力士は誰か」の質問の場合、夫はおそらく、同年代の私の記憶に残っている力士を想定していた。
でも、お話し下手くそさんの私は、そんなもん無視で、知識のデータベースから雷電を召還してしまった。こんな江戸時代の伝説の力士が、共通の話題になるわけない。
 
私の受け応えはいちいち、お話し上手さんの本にあった「ダメな例」に似ていた。お相撲さんは普通ディズニーランドにいるものではない。私が最強と思う力士は、少なくとも雷電ではない。
私は自分の話したいことしか話していないのだ。これでは相手も辟易するだろう。
 
でも、そこまで気を遣ったり気を回さなくちゃいけないのだったら、会話下手のままでもいいや、という気がする。考えてわかるものだったらいいよ。わかんないんだもん。自分が相手にしてほしいことを考えても、「無」なんだもん。できればなんにもしてほしくない。ほっといてほしい。

孤独な老後のために備えておこうかなー。
お金と趣味と健康を。