王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

息子のかっこいい話

ある日の休み時間、息子(小3)のクラスの子が、他の子に「このう○こ野郎」とか言いながら、ふざけてバシバシ叩いていたらしい。

息子は休み時間に外に遊びに行こうと思って教室を出るところだったが、出口付近でたまたまそれを目撃したらしい。

叩いていた側の子も叩かれていた側の子も、特に息子と仲が良いわけではない。

なのに、息子はそれを止めに入ったらしい。
「そういうの良くないよ、やめなよ」と。

叩いていた子は「はぁ?ケンカ売ってんのか?」と言ってきたらしいが、息子は言い負かしたらしい。
息子は口喧嘩が強い。なんたって息子は中学生の姉と毎日のように口喧嘩をしているのだ。鍛え方が違う。あと単純に声がでかい。同学年で、彼に口喧嘩で勝てる奴はそうそういないだろう。

叩いていた側の子は、口では勝てないと判断し、ついにパンチを繰り出してきたらしい。
息子はサイドステップで次々と避けたらしい。
後日談「凡人のパンチは俺には当たらないよ……」
空手が活きた瞬間だった。本当に役に立つんだな、空手。

口で勝てず、パンチも避けられた彼は、半泣きで逃走したらしい。
小学生のケンカ、「泣いたら負け」という暗黙のルールみたいのありませんか?

 

お手本のような「小学生のケンカ・そんなにハードじゃないやつ」の話だ。

息子に、「なんでそんな仲良いわけでもない子を助けたの?」と聞いてみたら、「正義の心」だと言っていた。その言い方はかっこつけすぎだとしても、彼なりに、見過ごせなかったんだろうな。
普段から曲がったことが嫌いで、昨年度まではその気持ちが暴走して友達を責めてたこともあったけど、今回の件はそれが良い方向に出たんじゃないかな。
かっこいいよ。
いじめ(というほどのものではなかったが)を見過ごせないの、かっこいい。

ただなぁ。相手が思ったより強くて反撃に遭うかもしれないとか、相手がでっかい兄ちゃん(もしいれば)とその友達数人を連れてくるとか、そういうことも考慮しないといけないので、手放しに誉められもしない。
けど、その「正義の心」(本人談)は、間違いなくかっこいいぜ。認めてやろう。
この件に関しては、夫もだいたい同意見です。

 

空手を習わせてて本当に良かったと思う。
パンチを避ける技術だけじゃなく、「こいつには負けない」という自信があったからこそ、ケンカを止めに行けたんだと思う。
いい影響、出てますよ。

あと姉との口喧嘩の成果がすごい。
昨年度(小2時代)は、よく6年生の男子複数人に絡まれて、口喧嘩して、勝ってたらしいからね。なんで絡まれてたかを話すと長くなるので割愛するが、多分息子は悪くないです。態度こそ生意気だけど、息子に非はないと思う。
息子は、ひたすら論理的に正論を言うスタイルで戦うらしい。そうすると最終的に、相手が「○ね」とかしか言ってこなくなるらしい。これは息子の勝ちだろう。

口喧嘩で勝つのはいいんだけど、息子に絡んできてた6年生の男子の中には、すごくでっかくて体格のいい子もいるんですよ。身長165cmくらいあるんじゃないか。
いくら空手やってたって、そんなのが本気で殴ってきたら勝てるわけないんだから、私はその話を聞いてヒヤヒヤしてたよ。
旧6年生男子ズが息子に暴力をふるってくる奴らじゃなくて、本当に良かった。時代が昭和とか場所がアメリカだったら、息子、ボッコボコにされててもおかしくない。
奴らが卒業したので安心です。


いろんなことを、もうちょっと深く考えて行動してほしいものです。
かっこいいけど。