王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

あっという間

娘となんかの話をしていて、「あっという間に」という表現が出た。

娘いわく、「『あっ』という間って、そんな短いわけないよね。私は『ああああ~~~~っ』という間、ぐらいだと思う」と。

それはけっこう長いな。「あっという間」の「あっ」部分の刹那感が伝わってこない。


私が子どもの頃、近所に2つか3つ年上のお姉さんが住んでいた。このお姉さんは独特の感性を持っていた。小学校低学年の頃、私はお姉さんに色々面白いことを教えてもらった。

お姉さん語録に「あという間」というのがある。

お姉さんいわく、「『あっ』という間ってけっこう長いから、『あという間』という言葉を考えた。『あっという間』は、『あっ』の『っ』の部分が長い。『あという間』は『あっという間』よりも更に短い。」

当時私小2、お姉さん小4~小5くらいだったと思うので、こういう理路整然とした説明はしてなかったと思うけど、大意はこんな感じだ。

当時の私は、これにいたく感銘を受けたのである。お姉さん面白え~、と思った。

お姉さんから色々教えてもらうの、好きだったな。
私は年上の人にいろいろ教えてもらうのが今でも好きだし、年下を世話するの苦手だから、あんまり長女に見られない。「一人っ子?」とか言われる。
そのお姉さんの存在が、少し影響してるかもしれない。


お姉さんは「あっという間」では長いと感じたので「あという間」という言葉を考案した。
一方、私の娘は「あっという間」では短いと感じたので「ああああ~~~~っという間」という言葉を考案した。
お姉さん当時小4か小5、娘は今中1なので、人生経験にそれほどの差はないだろう。
多分、性格の差。お姉さんはパキパキしてる人。娘は総合的に見てのんびり屋さん。

娘に「あという間」の話をしたら、ウケた。


けっこういい言葉じゃないですか、「あという間」。
皆さんも「あっという間では生ぬるい、もっと短い」とお感じになった際は、「あという間」を使ってみて下さい。