王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

モンスターハウス

天気のいい日は毎日子どもたちとお散歩をしている。
私は歩き、娘はキックスケーター、息子は補助輪つき自転車で、近所をブラブラと。
普段使わない足腰を酷使しているので毎日疲れる。そのうち何ともなくなってくるんだろうか。
 
この時期はタンポポが真っ盛りである。道端の至るところにタンポポが黄色い花を咲かせていたり、或いはもう綿毛になっているものもある。
タンポポの綿毛といえば、子どもの大好きなアイテムとしてお馴染みである。
最初の方こそ、普通に摘み取ってフーっと綿毛を飛ばして遊んでいた息子であるが、今では綿毛を見つけるなり「あ゛ーーーーーーー!!!」と奇声を上げながら駆け寄り、熊のひっかき攻撃のように、一瞬のうちに手で綿毛を消し飛ばしている。「銀牙 流れ星銀」をご存知のオールド少年ジャンプファンの方は、赤カブトの一撃を想像して頂きたい。
※「オールド」が「ジャンプ」にかかってるのか「ファン」にかかってるのか、はたまた「少年」にかかってるのかは謎。
 
見つけた綿毛見つけた綿毛全てに飛びかかり、蹴散らしてゆく。ヤング少年ジャンプファンの方は、「鬼滅の刃」の伊之助を想像して頂きたい。
※「ヤング」が「ジャンプ」にかかっていないことは明らかである。
 
小公園みたいなところに入ってタンポポの綿毛の群生を見つけると、息子は「モンスターハウスだーーーーー!!!」と叫びながら綿毛を蹴散らしにかかった。
モンスターハウスとは……ゲーム「不思議のダンジョン」シリーズで、敵がウジャウジャいる特殊な部屋のこと。息子は私のゲームを見て覚えた。

素早い動きで綿毛モンスターどもを殲滅した息子は、もう少し先にもう一つの群生地を見つけて、「またモンスターハウスーーーーー!!!」と叫んで踊り込んで行った。
すごい勢いだなーと思って見ていると、息子は途中で急に動きを止め、「きょうはこのくらいにしとく」と言ってこちらに歩いてきて、おもむろに自転車に跨がった。
疲れたらしい。または飽きたらしい。
吉本新喜劇かよ。
ズコーッてなったわ。
 
ああ、ところで私、以前「鬼滅」の感想で「話のテンポが遅くなるから、どうでもいい敵の過去とか要らない」って書いたんですけど、どうやらそこが「今までになかった良さ」らしいんですね。
倒される敵キャラにもそれぞれ鬼になるまでの経緯とか事情とかあって、炭治郎はそこを認めてあげる優しい奴だっていう。
……へー。ほー。ふーん。
「そんな奴の事情とかどうでもいいからウジウジしてねーで続き早よ」「作者、キャラ設定大好き人間だろ」と思ってしまう私は、やはりオールド少年ジャンプファンかつ薄汚い大人であるようです。
 
休校、延長されそうな気配濃厚だわ。どうなるんだー。