王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

味の素

最近、料理研究家リュウジさんのレシピを取り入れている。
リュウジさんのレシピは、とにかく簡単で美味しい。
これまで常識とされていた手順やなんかを時には無視し、邪道と言われながらも、誰でも作れる美味しいレシピを確立している。なのに、たまに本格レシピもあるから侮れない。本当の料理研究家のお兄さんである。
 
以上、ファンの方(やアンチの方)には説明するまでもないことである。ご存知ない方のために説明しておいた。

リュウジさんは、味の素を多用する。
味の素は、言わずと知れたうまみ調味料だ。
ひとふり入れるだけで、料理に旨味を加えることができる。
そして、熱烈なアンチが存在することでも有名だ。
 
アンチ曰く、味の素は卑怯なんだそうだ。ちゃんと出汁を取らなくても美味しくなる。
アンチ曰く、味の素は合成添加物なんだそうだ。石油からできてるというデマ(デマです)もある。

私も以前は味の素否定派だった。
幼少の頃、味の素をうっかり直接舐めてしまって気持ち悪い味を味わってしまったことは忘れられない。
 
リュウジさんの影響で、味の素のサイトに行って素性を調べてみた。味の素はサトウキビを発酵させて作ったものであって、合成添加物ではなく発酵調味料であることを知った。
つまりは、味噌や醤油と同じ立ち位置なのだ。味噌や醤油は、大豆を発酵させて作った、旨味をふんだんに含む食品である。味の素は、サトウキビを発酵させて作った、旨味の結晶なのだ。

なるほどなと思い、以後、私は味の素を否定しなくなった。これまでほんだしコンソメアジシオも普通に使ってたんだから、何を今更って話である。

「旨味だけをダイレクトに加えられるのがおかしい」という人がいる。
それ言ったら、塩味だけを与えられる「塩」とか、甘味だけを与えられる「砂糖」とかもおかしいという話になるのでは?
「しょっぱくしたいなー」→塩
「甘味が足りないなー」→砂糖
と同じく、
「旨味が足りないなー」→味の素
ということなのだが、何か問題ある?基本の五味(甘味、塩味、酸味、苦味、旨味)の一つで、対等の立場なんだが?←ヲタ臭い煽り。

リュウジさんは、料理を美味しくするために味の素を使う。調味料を入れる目的は「美味しくするため」以外にないと、Twitterでおっしゃっていた。

美味しけりゃいいのだ。
リュウジさんのレシピは、誰でも入手できる食材を使って家庭で作れるものばかりなんだから、変なものは入っていない。

と、めちゃくちゃリュウジさんリスペクトみたいなこと書いといて、私が実際に作った料理、2つしかないです。すんません。どっちも美味しかったっす。でも、今後取り入れたいレシピはいっぱいあります。

難しいことをやらなくても美味しい料理は作れる。また、これを周知することによって料理のハードルが下がり、みんなが料理を好きになる。
いいサイクルができるではないですか。
ここんところがいいなと思ったので、リュウジさんのスタンスは好きです。

味の素、適宜使って行きます。