私の実家では、おでんは晩ごはんのおかずとして、専ら、白いご飯と味噌汁と一緒に出てきた。
それを疑ったことはなかった。
結婚してから、おでんと白ご飯とを出したら、夫に「おでんはご飯のおかずにならない」と言われた。
私は「ご飯のおかずになる」「ならない」がわからない人間である。
おかずはおかずで食べたい。味が濃い場合はご飯と一緒に食べると尚美味しいけど、何でもかんでもご飯と合わせるのが正ではないと思っている。
おかず=料理がメイン。ご飯は添え物であり、腹を膨らますためのエネルギー源、というのが私の考え方である。西洋人の考えに近いのかもしれない。
おかずが全体的に薄味の場合は、ご飯にふりかけをかけたり、イクラやタラコや塩辛などを乗せて食べたりする。ふりかけ大好き。むしろ、おかずを薄味にしてふりかけご飯を食べるのが大好きである。味噌汁とか義務で作ってるけど、それほど好きじゃない。味噌汁は具だけ食べたい。子どもの頃は具だけ食べて汁は全部残してた。具を食べる料理だと思ってたから。あれがスープだとわかったのは中高生になってからだった。
一方、夫はご飯がメインの人間である。ご飯を引き立たせ、ご飯を美味しく食べるためにおかずが存在するのだと思っている。
結婚して10年以上が経つが、未だに夫の判定がよくわからない。
唐揚げはおかずになるが、チキンナゲットはおかずにならないのだそうだ。
目玉焼きはおかずになるが、卵焼きはおかずにならないのだそうだ。
何にでもマヨ醤油かけてるくせに、難しいことを仰る。マヨ醤油かけたら全部ご飯のおかずでいいじゃん。なあ。
もう悩みすぎて「おかず」という言葉が嫌いになったよ。「料理」でいいじゃん。なんだ「おかず」って。
米どころの人間は米ガチ勢だから、米にかける思いが違うんだなと感じる。今住んでるところに住んでると、ひしひしと感じる。みんな米キ○○イだ。
(参考)
私は沿岸部出身で、子どもの頃にあんまり美味しい米食べてなかったから、それほど米に対して思い入れがない。米が不味ければパンを食べたらいいじゃない?って本気で言える。私のおばあちゃん(故人)なんか、昭和4年生まれなのに、パン大好きだった。
なのに私までもが家庭用精米機を買って精米する側の人間になっちゃった話(こっちは余談)
本当はおでんの話をメインにしたかったんだけど、前置きだけでメインみたくなっちゃったので、今日はここで終了します。
メインとは何か。ご飯なのか。おかずなのか。