王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

キャラウェイクッキーが食べたい話

キャラウェイシードを買いました。120円の見切り品を2本。
クッキーに入れます。 
 

20年くらい前、友人の結婚式の引出物に、ステラおばさんのクッキー詰め合わせがありました。その中に1枚、今まで食べたことのない味がするクッキーがありました。細長い種みたいなものが入っているクッキーでした。 
スパイスなのかハーブなのか、とにかく独特な味でした。

「何だこれは」と衝撃を受けました。
結論、とても気に入りました。

詰め合わせの袋の裏側を見て、そのクッキーの名前が「キャラウェイ」であることを知りました。消去法でした。知らない原料、キャラウェイシードだけだったから。
そういえばカフカの小説「城」にキャラウェイ入りビスケットって出てきたな、こういう味だったのかなー、と思ったりもしました。欧米では一般的に食べられているのかな?
 
ステラおばさんの店が生活圏内にないので、その後キャラウェイのクッキーを食べたのは1回のみ。
今日調べてみたところ、ステラおばさんのキャラウェイクッキーは既に製造終了みたいでした(復刻メニューとして売られていた記述を見つけたので、そういうことでしょう)。
 
そうなると、食べたいよな。キャラウェイのクッキー。
 
しかし私は今、美味しいクッキーのレシピを持っていないのです。

↑要約すると、「私が子どもの頃から母が/母と/自分で 作っていたレシピ本のクッキーが最高だったんだけど、今はこのレシピ本がないから、納得のいくクッキーが作れないよ!」って話。
 
キャラウェイシードが見切り品で売られているのを買うかどうか迷って結局買わなかった数日後の今日、私は突然思いつきました。

「実家に、まだあのレシピ本あるんじゃね?」

なんということでしょう。引用ノートを書いた時点では、母に尋ねてみることを思い付いていなかったのです。

今日、仕事の休憩時間に、母にメールしてみました。
「もしあの本がまだあったら、クッキーのレシピを写真撮って送って下さい。そのレシピが最高で、他のレシピじゃ満足できないのよ😢」 
と。

母はキカイが苦手な高齢者なので、未だにガラケーでメールです。
まあ、ガラケーが滅びたら、私や妹がスマホを教えてあげます。背に腹は変えられんでしょうから。

母から返信。
「よくあの本のこと覚えてたねー」と言って、レシピが送られてきました。
それがこいつだ!

どうです、(推定)昭和40~50年代の古いフォント。……と思ったけど、もっと古くないとインパクトは薄いね。

粉砂糖は普通の上白糖で良いし、シナモンとベーキングパウダーは無しでいいです。私も母も、それでやってました。
私は粉と砂糖とバターの比率が知りたかったのさ。

母は「よく覚えてたねー」なんて言ってたけど、私に言わせりゃ、よくあの本取っておいてたねー、だよ。なんであるんだよ(嬉)。
 
作り方は字が小さくて上手く撮れないという理由で送られてこなかったけど、普通のクッキーの作り方でいいです。
常温に戻したバターと砂糖とをすり混ぜ(すり混ぜるってここでしか使わない言葉かも)、卵黄を少しずつ加えて乳化させながら混ぜる。そこにふるった小麦粉を加え、ヘラで切るように混ぜる。
生地がまとまったら、伸ばして冷蔵庫で冷やし、型抜いて焼く。焼き加減はもう、オーブンレンジやオーブントースターの「クッキー」コースでいいんじゃねえの。 
 
週末、このレシピで、娘とクッキー作ります。
すり混ぜます。