王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

匂いは過去への扉

ある日、会社のトイレに入ったら、複数の消臭芳香剤が混ざった甘酸っぱい香りがしていた。
その匂いを嗅いだ瞬間、私の記憶の扉がひとつ開いた。
「粉末ソーダで、魚の形の小さいラムネ菓子が入ってて、ラムネに泡がついてプカプカ浮いてくるやつの匂いだ……。」

多分昭和55~60年くらいの製品。
※昭和生まれは西暦でなく「昭和」を多用する傾向にある。「平成」はあんまり使わない。
 
しかし肝心の商品名がいっこうに思い出せない。
何だろう何だろうと、仕事中もその粉末ソーダのことが頭から離れなかった。
 
休憩時間に、「ラムネ 浮く ソーダ」とかで検索してみたが、なかなかヒットしない。
「プクプクソーダ」?これは違う。同じ時期に「ムクムクソーダ」という、泡が出る粉末ソーダが売っていたので、そっちの記憶に引きずられている。
 
でもダメ元で「プクプクソーダ」で検索してみた。
そしたら
https://www.google.com/amp/s/www.pinterest.com/amp/pin/560487116115964484/
こういうのがヒットした。
その名も明治「プクプク」。フィギュア入り入浴剤みたいに、固形のソーダを水に入れると、中からラムネ?キャンディ?みたいのが出てくるやつらしい。
面白そう!でもこれじゃない。

余談だが、ここのページにある「りんごちゃんおふろセット」とか「シャービック」とか「たぬきケーキ」がビシビシ私の心にヒットして、「ああーーー!これあったーーーー!」ってなって、昭和が止まらない。
 
プクプクは私の求めるものではなかったが、プクプクつながりで色々調べてみたら、ヒットしました!何でも試してみるもんだね。
https://www.google.com/amp/s/middle-edge.jp/articles/I0002687.amp
 
カネボウ「プカポン」。
これ。
 
画像とか動画とかないかなーと思ったけど、なにしろ当時はカメラといえば当然フィルムだし、ホームビデオすら一般的ではなかったアナログな時代ですんで、無理っすね。リンク先にあるテレビCMが関の山。
 
カネボウ(現クラシエ)といえば「ねるねるねるね」等の知育菓子でお馴染みのメーカーです。
「プカポン」も、1990年にリメイク(復活とは言ってやらん)されてたそうです。全然知らなかった。

昭和の「プカポン」ですが、私の母がああいう系の物をあまり好まなかったため、2回しか買ってもらったことがありません。だからこそ印象に残っているのかも。
しかも、こぼれたら汚いからって、テーブルの上ではなく流しで作らされた思い出。
 
その母の気持ち、今ならすごくよくわかるわ。
ねるねるねるね」とかも「汚い」「気持ち悪い」という理由で滅多に買ってもらえなかったんだけど、わかる。私も子どもに買いたくない。汚いし気持ち悪いから。
 
当時は「大人には子どもの気持ちがわからないんだ」と思ってたけど、わかった上で否定したい時もあるんだわ。むしろそっちの方が多い。
大人の言うことはまあまあ正しいから、キッズの皆さんは頭っから否定しないで、たまには大人の言うことも聞いてくれよな。
 
……そういうキッズはここにはいないかな。