王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

食と自然と宗教と(個人の感想です)

「ドイツの食事は効率的」というのがX(旧Twitter)で話題になってた。
このへんをご覧あれ。

https://twitter.com/search?q=%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%80%80%E9%A3%9F%E4%BA%8B&src=typed_query

 

日本人の「食」を大切にする姿勢には並々ならぬものがある。
領海侵犯されても領海内にミサイル打ち込まれても怒らないのに、食べ物のことになるとちゃんと怒るというジョーク↓

日本人を怒らせるには食べ物←これ本当だった件

このくらい、日本人は食に対して貪欲である。

 

さて、色々見聞きしたり調べたりしたところでは、大雑把に言うと、プロテスタントの国はメシマズ、カトリックの国はメシウマらしい。ただし主にヨーロッパのキリスト教国に限る。

プロテスタントの国は食に快楽を求めないらしく、日々の食事はエネルギー補給以外の何物でもないらしい。毎日同じようなものを食べてるらしい。英米や北欧がそうらしい。冒頭で触れたドイツはどっちなのかなーと思って調べてみたら、プロテスタントカトリックの割合は半々ぐらいだった。ドイツ北部はプロテスタントが多く、南部はカトリックが多いらしいので、それで半々なのかもしれない。が、一般的にはドイツはプロテスタントが多い国と認識されている。

一方、カトリックの国は美食の国が多いらしい。フランスやイタリア、スペインなんかがそう。乱暴な言い方をすると、カトリックキリスト教の中では多神教に近いんじゃないかなーと思ってる。神やキリストだけじゃなくマリア様も大切にされてるし、プロテスタントよりなんかユルそうだしさ。あんまり詳しくないのにこれ以上言うとマズそうなので、このへんでやめておきます。あくまで個人的なイメージです。

日本の宗教はゆるゆるであり、「食」はものすごく重要視されている。四季折々の食材を活かした「和食」は世界遺産にも登録された。
そもそもキリスト教が盛んな国ではないのでカトリックプロテスタントもないが、日本の食が豊かな理由は、四季があって(近年はしっかり四季を感じないけれども)、それぞれの季節にそれぞれ美味しい食材が手に入るためだと思う。そして和食は素材自体の味や新鮮さを大切にする。

ここで気づいたんだけど、上で挙げたカトリックの国って、温暖で自然豊かで、いい食材が手に入り、食文化が発達した国ばっかりじゃないか。プロテスタントの国は、寒くて食材があんまり豊富に手に入らない国ばっかりじゃないか。

昔、宗教学にちょっと興味があって、「世界の宗教」とかっていう簡単そうなムック本を買って読んでみたことがある。
それによると、
一神教ユダヤ教キリスト教イスラム教)は太陽の照り付ける砂漠の厳しい自然の中から生まれたもので、絶対的なひとつの存在=唯一神がいる。人間は絶対にそれに抗えない。
多神教は自然の豊かな地域で生まれたもので、多種多様の色んな神様がいる。自然はときに厳しく人間が抗えないものではあるけれど、一方で様々な恵みをもたらしてくれる。神様には怖い神様もいれば、優しい神様もいる。
そういうものなのだそうだ。

というわけなので、もしかしてもしかするとだけど、キリスト教って、フランスやイタリアやスペインなんかでは本当の意味では馴染まなかったんじゃないだろうか。あそこらへんにはふんだんに自然や食材があるし、キリスト教が来る前のイタリアでは、バチクソ多神教ローマ神話が盛んだったじゃないか。フランスやスペインのことはよく知らないけど、キリスト教以前のヨーロッパには、各地に土着信仰があったはずだ。

もちろんドイツやイギリスにも土着信仰はあったはずだ。だが、寒くて食料があんまりとれない、自然が厳しい地域だったから、後から来た一神教の考え方がしっくり馴染んだのではないか?

 

とか想像してみました。本当は全然違うかもしれません。

 

んー。今日はこういう着地点になる予定じゃなかったんだわ。「ドイツの食事は効率的」から、「日本の食事は食事自体が尊ばれてるからおかあさんなかなか手が抜けない」「女性の社会進出進まない」「じゃー女性だけじゃなく男性もごはん作ったらいいじゃーん」「でもなかなか昔の慣習からは抜け出せないねえ」に繋げたかったんだけど、今からそれを語るには字数を費やしすぎた。

それはまたの機会に。