王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

のり切手(犯罪です)

前回、

文通やらメル友やらの話をしていたら、思いの外長くなってしまいました。

そんな中、前回入りきらなかったエピソードで、どうしても記しておきたかったことがあります。
 
「のり切手」をご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。
 
郵便料金を踏み倒す犯罪行為なので、決して真似をしてはいけません。この時代に真似をする人がいるとも思えませんが、一応断りを入れておきます。

「のり切手」とは、郵便切手の表面に薄く、液体糊を塗ったものです。消印が押されても、水で糊ごと洗い流せば消印が消えます。あとはその切手を剥がして次の手紙に貼れば、半永久的に使うことができます。
 

これは明らかな犯罪行為です。

なぜ私がこれを知っているかというと、私が中学生のときに週刊マーガレット(略して週マ)の文通コーナーで出会った文通相手に教唆されたからです。手紙は「のり切手」で送ってね、と。

その人のようなヘビー文通マニア(?)は、多数の手紙をやり取りするため、切手代がバカにならないのです。当時たかが60円くらいだった切手代も、塵も積もれば山となります。
当時の文通業界(?)で常識だったのか、その人のオリジナル犯罪だったのかは知りません。今「のり切手」で調べたら、ヤフー知恵袋で1件ヒットしたのみでした。つまり、広く一般的に知られてはいないが全くの無名でもない、そんなポジションだと思います。
 
中学生当時アホだった私がホイホイ「のり切手」を作製していると、親の突っ込みが入りました。何だそれ、と。
アホだった私は、正直に説明しました。
当然、叱られて止められました。
 
父は郵便局員でした。
もし親に内緒で「のり切手」を作製して内緒でポストに投函したとしても、郵便局内で父の目に止まる可能性が否めませんでした。
考えすぎじゃないんですよ、これ。田舎だと大いにあり得ることなんです。
私の同級生が遠くの友達に書いた年賀状に書かれていたコメントを、父が私に話してくれたことあるからね。田舎にはプライバシーが無いんですよ。田舎ヤバい。田舎ナメんな。
 
アホなりに色んな意味で危険性に気づいた私は、「のり切手」を作るのをやめました。
そうしたら文通相手からは手紙が来なくなりましたねー。
楽しかったのに。
今となっては内容なんか覚えてないけど、その人との文通は楽しかったんです。
「のり切手」を作ってまで沢山の人と文通していたぐらいの人なんだから、文通慣れしてたんでしょうね。楽しかったことだけ覚えてる。

今はいい時代ですね。ほぼ無料でいくらでも相手と連絡が取れるんだもの。
 
娘のLINEの相手は、しばらく親がやります。チュートリアル期間みてえなもんです。
慣れるがいい。