王様ホール

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他人のかけっこで感動

本日、息子が通う認定こども園の運動会がありました。

まさかこの私が。他所の子どもが苦手で子どもとの接し方がわからない私が。他人のかけっこやリレーに感動してしまうとは!
この感情、お子さんをお持ちの方でも「わかる~」って人と「なんで?」って人がいるので、みんなわかるわけではないみたいです。

認定こども園は保育園と幼稚園が一体化したような施設で、息子の園は0歳児から年長さんまで6学年あって、大まかに0~2歳児クラスが保育園、3歳児(年少)~5歳(年長)クラスが幼稚園みたいなくくりはあります。
うちの息子は現在2歳児クラス、保育園組の最年長に当たります。

園の運動会は、主に幼稚園組のための行事で、かけっこやら玉入れやらがあるのは年少さんから上です。年長組の紅白リレーが大トリの花形競技です。
保育園組は親子ダンスと親子お菓子拾いしかありません。出る競技が終わったら帰っていいよ、その後の応援は自由だよ、というユルさです。

しかし、幼稚園組の競技も見てるだけで面白いんですよ。大半が知らない子たちなのに。知ってる子といえば近所の子と、あとは上の子の同級生の弟妹ぐらいなのに。
 
最初の競技は年少さんから年長さんのかけっこでした。年長さんは走りのフォームが年少さんに比べて明らかにしっかりしてるんですよね。しっかりしてる子としてない子の差がついてるのもわかるし。2年で子どもって成長するんだな、という点でまず1つ感動します。
うちの子は来年から参加だけど、ちゃんと競技という体のものに参加できるのかなーとか、男の子は足が速いだけでモテる時期があるから足速いといいなーとか、色々考えることもあります。

ダンスもあります。年少さんのダンスはまだタラタラしてるけど、年中さんになると途端にしっかりし出して、4歳5歳で指示が聞けて練習ができて本番もできるんだな、というところにまた感動します。
 
最後の年長さんリレー、これは盛り上がります。先に述べたように、出てる子たちの大半が知らない子なのに。
知らない子のリレーにも色んなドラマがあるんです。
転んで悔しくて泣いちゃう子。バトン落としちゃう子。その落としたバトンを拾って全力で勝負に挑む子。大差をつけられてるのに色々なハプニングや実力で差を詰める組。クラスで一番足が速いのに既に相手に大差をつけられていて、全力で走るもやっぱり追いつけなくて悔しくて泣いちゃうアンカーの子。
小規模園なので、この間およそ10分にも満たないと思います。なのにこれだけのドラマがあるの。おばちゃんちょっと涙腺緩んじゃいますね。泣いてたアンカーの子がたまたまご近所さんだったので思いが入っちゃったわ。
 
まあこのように、幼い子どもたちのひたむきな姿は汚れきった大人の心に響くのですよ。
上の子は既に通ってきた道で、下の子はこれから通る道。両方知ってるから余計に感動するのかもしれません。 

上の子が当事者だった時の運動会はもっと面白かったですよ。まあうちの上の子は運動方面がいまいちなので「リレーで足引っ張らなきゃいいなー」としか思いませんでしたが、上の子の同級生のことはだいたい知ってたので、みんなの活躍を楽しめました。
 
しかし、上の子の現在の小学校の運動会はちっとも感動しません。同級生もだいたい知ってるのに感動はありません。
何だろうねーこの差。
やっぱ小学生ともなると全員がひたむきというわけにもいかないからでしょうかね。「ダリーな」と思ってる奴が何割かいる。

一番は、私が極度の運動音痴で、小学校以上の運動会やら体育の授業やらを一度も心から楽しめたことがないからだと思います。だから運動会を頑張る小学生に共感ができない。私にとって運動会はマラソン大会の次に無くなってほしい行事でしたもん。
楽しい奴らで勝手にやればー、と思ってました。でも手は抜かなかったよ。真面目だから。真面目にやってあのザマなんだよ!

幼少の頃のトラウマにより少々取り乱しましたが、上の子自身も自分の運動苦手を自覚してて運動会を楽しんでいないことも大きな要因です。

でもね、上の子、ビリにはならないんだよ。遅い子グループで徒競走して、2位か3位になれるんだよ。私から見れば凄いよ。私だったら遅い子グループに入れられてもビリかビリから2番目だもん。
そこは自信持って欲しいですね。立派じゃん。