小麦粉、塩、水、イースト。
フランスパンの材料はこれだけである。
好きだ。
バリッと硬くて香ばしい、焼きたてのフランスパン。余計な甘さや柔らかさなどとは無縁の、フランスパン。
テレビで見ただけの情報なので本当に正しいかどうかはわからないけど、フランス人はパンが好きすぎて、パン屋さんでフランスパンを買ったら、すぐ食べちゃうらしい。街中で、パンを食べながら歩いてる人を見かけるらしい。
わかるよー。フランスパンはバリッバリのうちに食べたいもんねー。
先日、夕飯の残りのビーフシチューを翌朝に食べる際、フランスパンがあったらいいな、と思った。
焼くか。
ホームベーカリー、カモ~ン♪
普段はだいたいプレーンな食パンしか焼かせてもらえない我が家のホームベーカリーに、滅多に焼かないフランスパンを焼いてもらうことにした。
当然、あの長いフランスパンの形ではなく、膨らまなかった食パンみたいな四角い形に焼き上がる。
でも美味しさは格別である。
だって、焼きたてのバリッバリだから。香ばしさのピークのうちに食べられるんだから。
材料を仕込み、朝7時に焼き上がるよう、タイマーをセットした。
普段なら私は休みの日にそんなに早起きしないんだけど、早く起きてしまうことも考えて、敢えて7時にした。
私はその日7時に起きて、ホームベーカリーから四角いフランスパンを取り出した。
焼きたてのいい香り、普段の食パンより取り出しにくい、硬い焼き上がり。あー!今すぐ食べたい!!
しかし、少し冷まさないと物理的に食べられないし、切り分けることもできないので、トイレ行ったりゲームしたりしながら待った。
待ってからパン切りナイフでパンをザクザク切っていると、娘が起きてきた。
「娘よ、焼きたてのフランスパンとビーフシチューを食べないかい?」
「食べたいー!」
二人で、焼きたてのフランスパンと残り物のビーフシチューを食べた。
その香ばしいこと香ばしいこと(昔の絵本みたいな表現)。
私も、娘も、フランスパンうめーーーって言って、バリバリ食べた。ビーフシチューと共に、いっぱい食べた。
二人で全部食べてしまいそうだったので、お父さんと息子の分をわざわざ確保した。
美味しかったなー。焼きたてフランスパンー。
ところで、私が焼いたフランスパンの材料は
・生協で仕入れたカナダ産小麦粉
・(浄水器は通してるけど)水道水
・赤穂の塩
・適当なドライイースト
だった。
それでも十分美味しいフランスパンができたのだが、本場フランスのフランスパンはどういう材料なんだろう。
小麦粉は、少なくともヨーロッパ産ではないかと思う。あのへん結構農業が盛んだからね。
塩はロレーヌ産岩塩かな?
そういう材料で作ったフランスパンを、食べてみたい。
私がその材料を使ってホームベーカリーでフランスパンを作ったら、味はどう変わるんだろうか。
本物を知りたい。食べてみたい。
美味しいフランスパンを食べたい。食べてみたい。