王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

「洋風大便器」

どんな導入にしようか迷ったんですが、いい導入もいいタイトルも浮かばないので、とりあえず写真見て下さい。

お食事中の方、すみません(お食事中の方はタイトルで避けてほしい)。

「洋風大便器」です。

私の中でこの写真は、カメラ付きケータイ入手時から今までに撮った写真の中でも有数の強さを誇る写真なんです。地味な強さがあります。思い出すたびにじわじわ来るんです。

「洋風」って。
「洋式」ならわかるけど、「洋風」って「便器」に使う修飾語か?
※調べてみたら使うみたいですけど、日常生活ではあまり馴染みがありません。ある?

しかも「大便器」。この「大」は「便」にかかっているのか「器」にかかっているのかによっても意味合いが違ってくる。普通に考えたら「便」の方なんだけど、そう思わせておいて、もしかしたらこの扉の向こうにはでっかい便器があるのかもしれないと思わせる力が、この五文字にはある。

フォントもやや古臭い感じで、いい味が出てる。そのおかげか、「大日本帝国」とか「大怪獣」、「三大珍味」「四大文明」みたいに、「大」って入れとけばなんか強そう的な、昔のメディアの「大」の使い方にも見える。

「洋風便器」なら、それほど私の心に響かなかった。
「洋式大便器」なら、当たり前のものとして通り過ぎていたかもしれない。

「洋風大便器」。このバランスは完璧ですよ。

「洋風」の華やかさと「大便器」の力強さ・無骨さの対比が、痛快なカウンターなんですよ。
即ちマックグリドルの如し。
甘いパンケーキにしょっぱいソーセージやエッグを挟んだ朝マックの問題児の如し。
マックグリドルは好き嫌い分かれる味だと思うんですが、私は大好きです。たまんないよね。

※便器を食べ物のネーミングに例えるな。

 

「洋式」だと、「洋風」ほどのオサレ感が出せないんですよ。
「便器」と「大便器」の比較は最早言うまでもありませんが、「大」のおかげで妙な野暮ったさが加わって、「洋風」のオサレ感に真っ向から逆らっている。

好きです。「洋風大便器」。

扉を開けたら、ふつーーーーーーーーーの洋式便器がありました。オサレでもなけでば大きくもありませんでした。

 


↓↓↓↓ここからはこぼれ話↓↓↓↓

この写真、2007年撮影。
なんと15年前。

茨城県のとある道の駅で、出張帰りに撮りました。多分、なんか白い折りたたみ型ケータイで撮ったものと思います。
この時代って、今ほど洋式便器が一般的じゃなかったし、トイレ自体も今みたいに綺麗じゃなかった。道の駅などの公衆トイレは大半が和式で、洋式は1~2個室しかなかった。
この個室だけ「洋風大便器」を標榜したのには訳があったのですね。普通に「洋式便所」とでもしておけばいいのに、多分メーカーの品番・識別記号的な「洋風大便器」をそのまま表示しちゃったんじゃないか、というのが私の推測でございます。公衆トイレでの洋式はそんなになかったから。

その道の駅、また行ってみたいな。おそらくトイレは改修されて、大半が洋式になってるんだろうな。

この写真、好きだったのに、無くしちゃったと思ってたんですよ。
でも、昨日突然「そういえばmixiの日記で洋風大便器公開してたわ」と思い出し、久しぶりに苦労してmixiにログインして、写真をサルベージ致しました。

なんと15年も前の写真だったとはね。

デジタルタトゥー(多分違う)。