王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

くるくるピッピ

私が社会人になった2x年前は、やっとガラケーが広く普及してきた時代でした。

ちなみにそれより数年前の私の大学生時代は、当時の高校生がポケベルを持って「14106」だの何だの送り合っていた時代でした。私はそのブームには乗れず、大学4年生で初めてPHS=ピッチを持ち、ゼミの先輩や同級生にカタカナや顔文字(手動入力)でショートメッセージを送って喜んでいました。

社会人になってすぐに、PHSをケータイに持ち替えました。

初めて持ったケータイは、こちらのブログで紹介されているやつ。
https://www.macdigi.info/sony-mobile/
まさにこれです。折りたたみ携帯以前の機種です。
「くるくるピッピ」のキーワードで有名な「ジョグダイヤル」が搭載されていました。
これ、めっちゃくちゃ便利でした。

当時のケータイはi-mode以前の時代で、FOMA以前のMOVAでした(ドコモの場合)。
ソフトバンクはまだ影も形もなくデジタルツーカーとかボーダフォンだったし、auもDDIとかIDOとかだった時代の話。このへんのキーワードにピンときた世代の方はきっと私と同世代以上。

そこで見てるんでしょう?ねえ。←キモいな。

話を戻します。
なんで「くるくるピッピ」がめちゃくちゃ便利だったのかというと、当時のケータイの主な機能がまだ「電話」だったからです。ケータイはまだ「携帯電話」だったんです。今みたいにあんな小さい端末でインターネットとかできない時代だったんですよ。ショートメッセージくらいは送れたけど、e-mailではない。そうだ、まだカメラ機能もなかったわ。「写メ」以前の時代だわ。

やべえ、当時のこと思い出したら話がいくらでも脱線する。
また戻す。

「くるくるピッピ」は、横についてるダイヤルをくるくるさせるだけで電話帳が開いて、直接連絡先をスクロールさせることができたんです。目当ての連絡先が見つかったら、ダイヤルをピッと押し込むだけで電話をかけることができたんです。
「くるくるピッピ」というより「くるくるピ」だったけども、画期的な機能でした。
マジで画期的。画期的としか言えん。
語彙力どこ行ったレベルで画期的だったんですよ。すごいよソニーさん。

そんな画期的で便利なソニーの「くるくるピッピ」をフガフガ言いながら愛用していた私ですが、愛機の「くるくるピッピ」とも別れのときがやってきます。


別れは、突然訪れました。

会社同僚の部屋で飲んでいた日、ズボンの尻ポケットにケータイを入れたまま便座に座ってしまい、用を足したあと立ち上がろうとした際に、便器の中に「ぽちゃっ」とケータイを落としてしまったのです。
それだけで既に致命傷でしたが、用を足したあとだったので、手洗い場でケータイを洗いました。既に再起不能であろうことがわかっていたので、「大じゃなくて小で良かったなあ」と思いつつ、念入りに水洗いしました。
当時のケータイは、防水機能なんてものも無く、水没したら終わりでした。

水没したらユーザーの過失なので、当然保証外です。電池パックの周辺に、水に濡れたら色が変わるシートなんてものが付いており、水没した私のケータイに付いていたそれには、赤いサインがはっきりと浮き出ておりました。はい、保証外確定。

終わった。
さようなら、「くるくるピッピ」。

次に買ったケータイは、「N」(NEC製)の、折りたたみケータイのはしり的なやつでした。
閉じてるのに、メールだの電話だの来ると電光掲示板(違)に表示が出るやつ。
「N」製の折りたたみケータイかっこいいー!つって、以後しばらく、スマホにするまでずっと私は「N」ユーザーでした。

ソニーの「くるくるピッピ」はものっすごい便利だったけど、「N」に乗り換えたその頃には「くるくるピッピ」自体がなくなっちゃってたんで、ソニー製を使う理由はありませんでした。

そして時代は巡り巡り、今の私はソニーXperia」を愛用するアンドロイドスマホ使いになっています。iPhoneなんか持てねえよ。画面がガラスなんだもん。買ったところで絶対に数日以内に落として割る未来しか見えねえもん。なんなら1日1回は床に落下させてるおっちょこちょいさんだもん。ガラス絶対無理。

私の中で「ガラケー」といえば、ソニーの「くるくるピッピ」なんです。
「くるくるピッピ」に始まり「Xperia」に落ち着いたのは、単なる偶然ですが。

そういえば母が頑なにガラケーユーザーなんだけど、ちゃんとスマホに乗り換えられるんだろうか。
私と妹たちで何とかするしかありません。
慣れれば、ガラケーよりスマホの方が操作が直感的で、やりやすいと思うんですけどね。

 

ガラケー終了の時期に書いたやつです。