王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

小学生の妙な流行

ゼムクリップ、ありますよね。針金の。
娘があれを伸ばして「鍵」とか言ってたので、「それ鍵じゃなくてピッキング強盗が鍵穴カチャカチャして開ける道具でしょー、何それ」って聞いてみたところ、どうやらクラスの男子の間で、クリップを伸ばしたやつは大変アツいアイテムらしい。 
アニメか漫画かでピッキングの場面を見た男子が「なんかカッコいい」と思ったらしい。
 
変なもの流行ったりするよねー、小学生って。
 
私の子どもの頃、児童書か何かで「牛乳瓶のフタを集めて通貨みたいに扱ってる男子」のことを読んだことがあるけど、我々の学校の給食では牛乳はパックだったので、実際にはそれはなかった。馬鹿馬鹿しいけどありそうな話だなーとは思った。
 
牛乳瓶のフタコレクションは無かったが、従弟のクラスで、日本酒の一升瓶のフタを集めるのが流行ってた。フタというか栓というか。
これが、コマみたいに回して遊べる上、銘柄によってデザインも違うので、コレクションアイテムとして優秀であった。白鶴の栓が特にカッコ良くて人気だった。
いいちこ」というのもあって、変な名前だなーと思ってたけど、それが日本酒ではなく焼酎だということを知ったのは私が大人になってからの話。
 
従弟のクラスの男の子たちは、廃品回収された一升瓶から栓を取ってコレクションしていた。法律的には窃盗になるのかな。なっちゃうんだろうな多分。占有離脱物横領。※今調べた。

というより、上向いて捨てられてる一升瓶から栓を取ったら雨水が入って困っちゃうという実際的な理由で、学校から栓コレクション禁止令が出された。
こうして、従弟のクラスの謎ブームはすぐに終焉を迎えた。

なんか娘が大人の階段を上り始める小学3年生になって、普通に話が通じる人間になってきて、いろいろ私自身の昔のこととか思い出すことが増えたんですよ。
私自身は人間関係あんまり上手くいってなかったから、思い出しながらちょっぴり辛くなったり、娘の行事で学校に出向いた際に雰囲気でついテンション下がったりするけど、私は元気です(元ネタは魔女の宅急便だっけ?)。
 
いい意味でも悪い意味でも、小学校の6年間というのは夢みたいな時間だなと思います。
現実と幻想の狭間、大人と子どもの狭間、先生の権限やスクールカーストが横行するある種独特な異世界
 
中学生くらいからだんだん現実に近づいていく感じ。
おわかりいただけるでしょうか。