王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

元ネタを知らないこどもたち

こないだアニメか何かを観ていたら、「藁人形に釘を打って人に呪いをかける」という描写が出てきた。
それを見た園児息子が「釘崎(呪術廻戦のキャラ)の技じゃん!」って言って笑ってた。
 
ああ、そうか。息子は元ネタを知らずに、オマージュ(?)の方を先に知ってしまったから、こういう反応になるのか。
 
私は「んー、これは釘崎の技の元ネタだね」と言った。説明が不十分であることは承知している。
 
近年、auのCMの三太郎の元ネタ=桃太郎、金太郎、浦島太郎のむかしばなしを知らない子どもが増えているようだ。
私は子どもの頃、お母さんに読み聞かせしてもらったり自分で絵本を読んだりして、これらのむかしばなしを知っていた。ただし金太郎だけは微妙。まさかり担いで熊と相撲して、大人になって立派な侍になったということだけ覚えていて、ストーリーの記憶はない。

うちの子どもたちには桃太郎と浦島太郎の話を何度もしてやったものだけど、奴ら、覚えてるかな。 
そして、auのCM見てピンと来てるかな。
 
子どもだけではなく、大人だって、元ネタをよく知らずに使ってる慣用句、あるよね。
「汚物は消毒だ~~!!」
とか
「あ…ありのまま 今 起こったことを話すぜ!」「な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をされたのか わからなかった…」
とか
「お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているか?」
とか。
ネットで見かけるのはジョジョネタが多いね。
そこにシビれる!あこがれるゥ!」
ジョジョだね。
荒木先生、天才。

ちゃんと元の漫画を読んだことがある人の割合って、どのくらいなんだろう。
知らずに使ってても意味がわかってれば問題ないんだけどね。
 
桃太郎を知らずにauのCMを見てる子どもと、ジョジョをロクに知らずに「何をするだァーッ」って言ってしまう大人と、そう大差はないですね。
 
特にオチは無し。