王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

山菜で我肥ゆる春

春は山菜で太る。
3週連続で天ぷらを作って食べている。
 
第1週
☆たらの芽
三つ葉
・鶏ささみ
カニカマ
・ピーマン
・まいたけ
 
第2週
☆たらの芽
三つ葉入りかき揚
・エビイカ入りかき揚
 
第3週
☆たらの芽(少し)
☆こごみ
☆うこぎ
☆またたびの葉
・(天ぷらじゃないけど)大量の鶏の唐揚げ

これらのうち、☆印のついた食材が、うちの家庭菜園で採れた山菜である。夫が趣味で栽培している。平地に住んでるのに、山に入ることなくたらの芽などが食べられる。
なんか面白い。

たらの芽というのは山菜の王様と言われるほど美味しいものなので、道路に面した1本が何者かに盗まれたこともある。それも面白い。
 
第3週である今日は、うこぎご飯とこごみのごま和えも作った。先ほど述べた天ぷらも含め、どれもこれも美味しかった。我ながら非常に良い出来だった。年々、山菜の調理スキルが上がっているのを感じる。

特にうこぎご飯は、夫の情報を頼りに初めて作ってみたものだが、会心の出来だった。
うこぎの若葉をさっと茹でてから細かく刻み、多めの塩と味の素少々を混ぜておく。塩味の目安は「わかめご飯の素」ぐらい。それを炊きたてご飯に混ぜれば出来上がり。
ほんのり塩味ご飯に、うこぎの野性味溢れる清涼感が合わさって、初めて食べたが大変美味しかった。天ぷらにも合う。
 
今だけの味、というのが山菜の良さですな。
もちろん、通年で食べられるもやしやキャベツなんかも有難い野菜である。しかし山菜は、旬を逃すと手に入らなくなるレア感によって美味しさが倍増しているような気がする。
 
考えてみると、現代ではビニールハウス栽培だとか流通網だとか冷蔵技術とかによって色々な農作物がわりといつでも手に入るけど、昔はそうではなかったんだな。新鮮な野菜は旬にしか食べられないもの。残りは漬物にしたり土や雪に埋めたり、茹でて瓶詰めにしたりして、長期保存して食べていた。
 
だから現代では旬の有り難みが薄れてきてる。
……なんてことは、私が子どもの頃から言われてます。当時よりも今の方がもちろん進んでいて、今や地球の裏側から野菜や果物が輸送されてきて、ますます旬の有り難みは薄れてます。
 
そんな中で、山菜。こればっかりは今でも旬がはっきりしている。わらびやぜんまい、たけのこなどは水煮で保存もできるけど、新鮮なものをそのまま食べるのは旬にしかできない。
 
旬について考えてみようとか昔は良かったとかそういう結論にすればもう少し共感が得られるのかもしれないけど、そこまでどっぷり感傷的にはなれない人間なので、すみません。

でも、旬の山菜は美味しい。たらの芽の天ぷらは美味しい。うこぎご飯は美味しい。今年は手に入らなかったけど、採れたてのたけのこを自分でアク抜きしたやつは、市販の水煮よりとてもとても美味しい。
これだけは間違いない。
 
毎年この時期は、色々な天ぷらやらたけのこご飯、うこぎご飯などを食べて、体重が増加します。
しょうがないよね。美味しいんだもん。美味しいもの食べて太るのはしょうがない。美味しいは正義。